「Prada」が手掛けた宇宙服が公開!NASAの有人月面探査計画「アルテミス」で使用予定
プラダ(PRADA)は、アメリカ航空宇宙局(NASA)による有人月面探査計画「アルテミス」で使用される宇宙服のデザインを発表。2026年9月に予定されているミッション「アルテミスIII」に向けて、さまざまな総合試験を実施した後、実用化を目指す。
今回、発表された宇宙服は、プラダと宇宙開発を行うアメリカの民間企業アクシオム・スペース社が共同開発したもので、宇宙船の船外活動で着用する「AxEMU」のフライトデザインとなる。プラダのデザイン・製品開発チームは、アクシオム・スペース社のエンジニアと協力して、月面の特殊な厳しい環境から宇宙飛行士を守ると同時に、将来の宇宙探査への意欲を視覚的に駆り立てるようなデザインにも注力。ホワイトの外装にプラダを象徴する“リネア・ロッサ(赤いライン)”があしらわれた宇宙服には、クルーの安全性を確保するオンボード搭載システムや体内の熱を逃すパワフルな冷却技術など、画期的なファンクションが多方に盛り込まれている。こうしたさまざまなイノベーションは、プラダの素材や生産工程に関する深い知識と経験が生かされている。
NASAによる「アルテミス」計画は、1960年〜70年代に実施された「アポロ計画」以来の有人月面探査となる。なかでも、初の試みとなるミッション「アルテミスIII」では、着陸船を使って月の南極に降りた宇宙飛行士が、永久影に埋蔵されていると氷の探索などを行う予定だ。そのため、プラダが手掛けた宇宙服「AxEMU」はすでに、アポロ時代以来初となる加圧シミュレーションにも合格。今後は、有人水中試験や有人月面探査車のプロトタイプを使った総合試験などを経て、2025年には詳細設計審査が行われるという。
早ければ2年後。『プラダを着た宇宙飛行士』が月面に降り立つ勇姿を観られるかもしれない。
PRADA
プラダ クライアントサービス
TEL/0120-45-1913
URL/www.prada.com
Text:Tetsuya Sato