幽霊船の大型インスタレーションも出現。ココ・カピタンの個展「L057 L053R」が青山スパイラルで開催
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幽霊船の大型インスタレーションも出現。ココ・カピタンの個展「L057 L053R」が青山スパイラルで開催

ロンドンを拠点に活動するアーティスト、ココ・カピタン(Coco Capitán)の個展「L057 L053R」が、10月2日(水)より青山・スパイラルで開催。インスタレーションを軸とした多彩なアート作品の展示に加え、自身のブランド、カピターナ(CAPITANA)のオリジナルグッズが限定販売される。

スペイン・セビリア出身のココ・カピタンは、ロンドンのロイヤル・カレッジ・オブ・ アートで写真を学んだ後、アーティストとしてのキャリアをスタート。写真、絵画、インスタレーション、散文など、その芸術表現は多岐にわたり、近年は、ロンドンを皮切りにアムステルダムや東京を巡回した「NAÏVY: in fifty (definitive) photographs」展や、京都に滞在し、10代の若者を撮り下ろした「Ookini」(京都、2023年)展等、各国で個展を開催し、精力的な創作活動を続けている。また、グッチ(GUCCI)のコラボレーターを始め、ディオール(DIOR)、ルイ・ヴィトン(LOUIS VUITTON)などのビッグメゾンや、ナイキ(NIKE)、サムソン(SAMSUNG)といったナショナルクライアントと競業を行うなど、シーンやジャンルを横断した取り組みで、多くの注目を集める。

カピタンは、人生の不確実性と自由の象徴として、変わりゆく海を再解釈することを芸術表現のテーマとしており、本展でもそれに呼応した作品群が紹介される。「L057 L053R」というタイトルは、幽霊の船長の名前であり、彼が操るヨットが突如、地殻を突き破って、会場であるスパイラルガーデンの床から突き出して出現するという、オリジナルストーリーに基づいた巨大なインスタレーションが出現。他にも日本初公開となる手書きによるテキストベースのペインティングや写真作品など、本展のために制作された新作を展観する。

“広大で美しくも予測不能な海”を、カピタンは人生になぞらえており、重要なのは目的地ではなく、経験そのものだと説く。カピタンが生み出す作品群は、未知な世界に身を置き、あえて不確かさを受け入れることで初めて本当の知恵と心の自由が生まれるという彼女の哲学が表現されている。

また、会場では本展のテーマに合わせたTシャツやフーディ、マグカップといったオリジナルグッズに加え、カピタン自らハンドライティングで仕上げたスニーカーも数量限定で販売される。壮大なストーリーに込められた人生を楽しく生き抜くヒントを、本展を通じて感じ取ってみてはいかがだろう。

ココ・カピタン「L057 L053R」
会期/10月2日(水)〜14日(月・祝)
会場/スパイラルガーデン
住所/〒107-0062 東京都港区南青山 5-6-23 スパイラル 1F
時間/11:00〜19:00
入場料/無料
休廊日/会期中無休
URL/www.spiral.co.jp/shoplist/spiral_garden

Text:Tetsuya Sato

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