休館が惜しまれるDIC川村記念美術館で「西川勝人 静寂の響き」展開催 | Numero TOKYO
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休館が惜しまれるDIC川村記念美術館で「西川勝人 静寂の響き」展開催

西川勝人『シントラ』(2009年)作家蔵 ©Katsuhito Nishikawa 2024
西川勝人『シントラ』(2009年)作家蔵 ©Katsuhito Nishikawa 2024

1980年代より現在まで、静けさをたたえる作品を制作し続けている美術家・西川勝人(にしかわ・かつひと)による、国内美術館で初となる回顧展が開催中。千葉・佐倉市のDIC川村記念美術館にて、2025年1月26日(日)まで。


1949年、東京都生まれ。現在はドイツを拠点に活動している美術家の西川勝人。木や石膏などを素材とした彫刻作品は、抽象的なフォルムに発生する光と闇、その間に広がる陰影が特徴的で、そこに宿る「静けさ」が観る者を惹きつける。

本展「静寂の響き」では、西川自らが手がけた会場構成により、自然光や照明、間接光など、さまざまな光の下で作品を展示。彫刻をはじめとし、写真、絵画、ドローイング、インスタレーション、建築的構造物など、約70点におよぶ作品が展示されるほか、本展のための新作屋外彫刻『佐倉の月』にも注目が集まっている。

西川勝人『根』(1994年)作家蔵 ©Katsuhito Nishikawa 2024
西川勝人『根』(1994年)作家蔵 ©Katsuhito Nishikawa 2024

西川勝人『池のほとり』(2010年)作家蔵 ©Katsuhito Nishikawa 2024
西川勝人『池のほとり』(2010年)作家蔵 ©Katsuhito Nishikawa 2024

DIC川村記念美術館は2025年1月下旬から休館が決定しており、本展が休館前最後の展覧会。なお、今後の美術館運営については検討中だという。

自然と建築と芸術が調和する同館で静けさの美学に触れ、時を忘れるひとときはいかが。

 

※掲載情報は9月24日時点のものです。
開館日や時間など最新情報は公式サイトをチェックしてください。

西川勝人 静寂の響き
会期/2024年9月14日(土)~2025年1月26日(日)
会場/DIC川村記念美術館
住所/千葉県佐倉市坂戸631
料金/一般 1800円、学生・65歳以上 1600円、高校生以下 無料
時間/9:30~17:00
休館日/月曜(祝日の場合は開館、翌平日休館)、12月24日~1月1日
URL/kawamura-museum.dic.co.jp/

Text : Manami Abe

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