アンリアレイジ×ドラえもんのコラボレーション。“22世紀の日常着”をテーマにしたSF「すこし・ふしぎ」なアイテムを発売

アンリアレイジ（ANREALAGE）は、藤子・F・不二雄のSF漫画『ドラえもん』とコラボレーションした新作アイテムを発表。現在、高島屋（新宿店、大阪店）で開催中の「ドラえもん×アンリアレイジ CSケーススタディ POP UP SHOP」と、アンリアレイジ渋谷パルコ（9月11日より）で販売される。

本コレクションは、「ドラえもんが生まれた22世紀の日常着」をテーマにしたもので、光学的なトリックや布の光を変化させる最新テクノロジー「フォトクロミック」の技術を応用したアイテムなどを展開する。「影纏いTシャツ」は、実態がなく捕まえられない“影”を具現化するドラえもんのひみつ道具「影ぶんちん」をTシャツ化。紫外線を当てると光が変わる「フォトクロミック」の技術によって、太陽光の下ではドラえもんとのび太の後ろ姿に長い影が伸びる。逆に室内に入ると5分後には文字どおり影も形も消えてしまうのだ。

ふんわりとしたテクスチャーが印象的なファーコートも「フォトクロミック」の技術が取り入れられている。屋内では黄色、屋外では青へとコートの色が変化するもので、ドラえもんがネズミに耳をかじられたショックで青ざめたという原作のエピソードがその由来となっている。ウエストマークしたベルトもドラえもんの首輪を模したデザインにするあたりが心憎い。

影纏いTシャツ / Dress in a Shadow T-shirt ¥19,800

青ざめるファーコート/ Turn Pale Fur Coat ¥308,000

一見すると普通の白シャツに見える「光の着せ替えシャツ」は、ひみつ道具「きせかえカメラ」が着想源。再帰性反射材と呼ばれる反射した光が光源に真っ直ぐ帰るという特性を応用した。シャツにスポットライトを当てると赤・青・黄・白のドラえもんカラーの水玉と、鈴が浮かび上がる仕組みになっている。

光の着せ替えシャツ / Glowing Dress Up Shirt ¥35,200

かつて、アンリアレイジが発表した「ボールシャツ」もドラえもん仕様になって登場。ボタンを下まで閉めるとシルエットが球体に変容するもので、配色だけでキャラクターを表現しているが、一目でそれと分かるのも国民的アニメだからこそ。人体に合わせるというより、22世紀になればこのシャツにフィットするロボットが現れるかもしれないという、希望的観測も含めて実にイマジネーションが広がるプロダクトである。

球体専用シャツ / Doraemon Ball Shirts ¥42,900

アンリアレイジのデザイナー 森永邦彦は、本コラボレーションに寄せたステイトメントのなかで、「『SF』は科学的空想を扱ったサイエンスフィクションではなく、“Sukoshi Fushigi（すこし・ふしぎ）”のことであると、藤子・F・不二雄先生の作品から知りました。ファッションは、日常の延長にあると思うので、非現実的なサイエンスフィクションではなく “すこし・ふしぎ” であることが重要だと思います。」と語っており、少し視点を変えることで、当たり前の日常が想像力豊かな非日常へと生まれ変わることを今回のコラボレーションを通して伝えてくれた。