京都市内をアートで巡るArt Rhizome KYOTO 2024「逆旅京都」が開幕 | Numero TOKYO
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京都市内をアートで巡るArt Rhizome KYOTO 2024「逆旅京都」が開幕

京都市内10箇所を会場に京都にゆかりのあるアーティスト14名の展示を行うArt Rhizome KYOTO 2024「逆旅京都」が、2024年9月3日(火)から、およそ2ヶ月間開催される。

林勇気『細胞とガラス』2020年, サイズ可変, 4K video 撮影:麥生田兵吾 京都大学iPS細胞研究所(CiRA)とのコラボレーション、京都市京セラ美術館での展示風景
林勇気『細胞とガラス』2020年, サイズ可変, 4K video 撮影:麥生田兵吾 京都大学iPS細胞研究所(CiRA)とのコラボレーション、京都市京セラ美術館での展示風景

宿泊施設、商業施設、公共空間など文化と歴史のまち京都を物語る10会場を巡るアートプロジェクトArt Rhizome KYOTO 2024「逆旅京都」が開幕する。「逆旅」は宿を意味する言葉で、さまざまな人・もの・出来事を迎え入れてきた京都全体を宿のようなものとしてイメージしているという。

宮田彩加『MRI SM20110908』2016年〜、サイズ可変、ミシン糸
宮田彩加『MRI SM20110908』2016年〜、サイズ可変、ミシン糸

14名の京都にゆかりあるアーティストが参加。現在京都市立芸術大学博士課程在学中の漆芸家・呉雯雯、2019年に銀座メゾンエルメスで個展開催など国内外での活躍が目覚ましい湊茉莉、数々の美術展や映画祭で作品を発表し注目を集める映像作家・美術家の林勇気や、2024年京都市芸術新人賞を受賞した宮田彩加、本誌『Numero TOKYO』2024年4月号でも紹介した長谷川由貴など、新進気鋭の若手から評価の高まりを見せるキャリアのある作家までが集う。

呉雯雯『【山容】之一』2024年, 8.5×24.5cm, 漆、貝、錫粉、レーザーカッター 撮影:陸小燕
呉雯雯『【山容】之一』2024年, 8.5×24.5cm, 漆、貝、錫粉、レーザーカッター 撮影:陸小燕

長谷川由貴『Individual Organisms』2023年, 91×72.7cm, キャンバスに油彩
長谷川由貴『Individual Organisms』2023年, 91×72.7cm, キャンバスに油彩

(参考)Artist 05|Yuki Hasegawa

それぞれの空間と作品が呼応するさまに注目したい。京都市役所分庁舎では、画家の高田マルが全長約10mのガラス面を用い、日記の記述と公開をめぐる絵画の大型インスタレーションを公開。また、ホテル ザ セレスティン京都祇園では、吹き抜けのメインロビーを会場に、染織作家・清原遥が揺れ動く景色をテーマとしたテキスタイルインスタレーションを展開する。

高田マル『向かって行く線、朝の挨拶』2024年, 絵、壁、チョーク 撮影:大竹央祐
高田マル『向かって行く線、朝の挨拶』2024年, 絵、壁、チョーク 撮影:大竹央祐

清原遥『little little forest』2022年、111×300cm、綿に反応染料、顔料 撮影:三原昌彦
清原遥『little little forest』2022年、111×300cm、綿に反応染料、顔料 撮影:三原昌彦

全会場を、キュレーター・金澤韻による紀行文が繋ぐのも見どころのひとつ。テキストを通して、まちとアートを発見する新たな体験となりそうだ。

※掲載情報は9月1日時点のものです。
開館日や時間など最新情報は公式サイトをチェックしてください。

Art Rhizome KYOTO 2024「逆旅京都(げきりょ きょうと)」
日時/2024年9月3日(火)〜11月6日(水)
※2024年10月31日(木)〜11月6日(水)フェア期間
会場/INTA-NET KYOTO、関西日仏学館、京都市役所分庁舎、Sfera (0F Café DOnG by Sfera)、 No.317 アニュアルギャラリー、ホステルニニルーム、ホテル ザ セレスティン京都祇園、ホテルリングス京都、堀川新文化ビルヂング、RC HOTEL 京都八坂
入場料/無料
時間/会期中の会場日時は各会場に準ずる
URL/artrhizome.jp/

Text:Akane Naniwa

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