アニエスベーが問う海洋プラスチック問題の展覧会 @アニエスベー ギャラリー ブティック | Numero TOKYO
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アニエスベーが問う海洋プラスチック問題の展覧会 @アニエスベー ギャラリー ブティック

東京・表参道のアニエスベー ギャラリー ブティックにて、「誰がマイクロプラスチックを食べているの?」展が開催中。2024年9月29日(日)まで。


多くの海の生き物の命を奪い、人体への影響も懸念されている海洋ごみ。なかでも半永久的に存在し続けるとされているマイクロプラスチックは世界的な問題だ。特に、一度海に流出すると回収が困難な「一次マイクロプラスチック」の約35パーセントは、衣服などから排出されるマイクロファイバーであると考えられており、アパレル産業にとって喫緊の課題となっている。

本展「誰がマイクロプラスチックを食べているの?」の目的は、「Tara JAMBIO」プロジェクトの3年におよぶ海洋調査データを展示することによって、目に見えないプラスチックごみの存在を可視化すること。同プロジェクトは、「アニエスベー」創設者のアニエス・トゥルブレが設立した財団「タラ オセアン」の日本支部と、全国の国立大学研究機関との共同プロジェクトで、同財団は世界中の海を「科学探査船タラ号」で航海しながら、地球温暖化やマイクロプラスチックなどが海洋に与える影響について研究を進めている。

またアニエスベー渋谷店3Fカフェスペースでは、タラ号に乗船したクルーが撮影した写真の展示「Sailor's eyes:タラ号クルーの視点」が9月11日(水)〜10月8日(火)まで開催されるほか、Tシャツなどのアイテムが一部店舗やオンラインで発売され、収益の一部は海洋の保全活動に充てられるという。

ファッションと密接に関わっている海洋プラスチックについて、より深い理解を呼びかける本展。ファッションと環境とのサステナブルな関係についてぜひ考えてみたい。

「タラ プロダクト」シリーズ (アニエスベー)
「タラ プロダクト」シリーズ (アニエスベー)

 

※掲載情報は8月8日時点のものです。
開館日や時間など最新情報は公式サイトをチェックしてください。

誰がマイクロプラスチックを食べているの?
会期/2024年7月27日(土)〜9月29日(日)
会場/アニエスベー ギャラリー ブティック
住所/東京都港区南青山5-7-25 ラ・フルール南青山2F
料金/無料
時間/12:00〜19:00
休館/月曜日(8月12日、9月16日、9月23日は開廊)
URL/tinyurl.com/yc27nefx

Text : Manami Abe

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