ダンサーの躍動感を味わう『Dance Speaks 2024』
古典作品はもちろん、優れたコンテンポラリー作品の上演にもファンの多いスターダンサーズ・バレエ団。
日本では上演機会の少ない世界の優れた作品を紹介してきた『Dance Speaks』も人気の高いプログラムのひとつだ。一般的にはメッセージ性の強い作品はなかなか大規模な上演に結びつかないことも多い中、“反戦”をテーマにした『緑のテーブル』などの再演を重ねている。
今回の『Dance Speaks 2024』は、ジョージ・バランシンの『ワルプルギスの夜』、世界的に注目を集める振付家カィェターノ・ソトの『Malasangre(マラサングレ)』、エドガー・アラン・ポーの原作から着想を得た世界初演作『Traum-夢の中の夢-』の上演が予定されている。
『ワルプルギスの夜』のジョージ・バランシンは、ニューヨーク・シティ・バレエの創設者であり、アメリカンバレエの代表的な振付家。もともとはグノーのオペラ『ファウスト』の最終幕で踊られるバレエシーンであり、今作ではグラデーションを織りなす女性ダンサーたちが、優美に舞う。総勢24人が髪をほどいて踊るフィナーレは、既存のバレエとは一味違う自由さや力強さを感じさせるものになっている。
『マラサングレ』は、スペインの振付家カィェターノ・ソトが、ラ・ルーペという名で知られるキューバの歌手、グアダルーぺ・ビクトリア・ヨリ・レイモンド(1939~1992)へのオマージュ作品として作り上げたもの。貞松・浜田バレエ団との共同制作になっている。
『Traum-夢の中の夢-』は、ドイツ・レーゲンスブルク歌劇場ダンスカンパニーの芸術監督も務めた経験を持つ森優貴振付による世界初演作品だ。
日本でもなじみの深いエドガー・アラン・ポーが亡くなる1849年に発表した詩「A Dream Within a Dream」から着想を得て創り上げられている。鷲尾華子が手掛ける衣裳にも期待が高まる。
たおやかさや優美さをイメージされがちなバレエだが、その“美”を支えているのは、鍛え上げられたダンサーたちの肉体だ。音楽に乗り、あるいは音楽に押され、時には音楽と対峙するように動くダンサーの体。
美しい物語を描いていくクラシックの世界とは一味違う、エネルギッシュな舞台を味わってみてはいかがだろうか。
バレエ『Dance Speaks 2024』
日時/2024年9月22日(日)17:00開演(16:15開場)
2024年9月23日(月祝)14:00開演(13:15開場)
※各回開演20分前~ 総監督 小山久美のプレトーク
会場/彩の国さいたま芸術劇場 大ホール
住所/埼玉県さいたま市中央区上峰3丁目15−1
チケット発売/7月19日(金)10:00
料金/S席 9,000円 A席 7,000円 B席 5,000円 C席 3,000円 U25チケット(座席指定不可) 2,500円
TEL/スターダンサーズ・バレエ団03-3401-2293(平日 10:00~18:00)
URL/https://www.sdballet.com/performances/2409_dancespeaks/
彩の国さいたま芸術劇場 大ホール、チケットぴあ、イープラスでも取り扱いあり。
※全席指定・料金は消費税込み。
※未就学のお子様の入場はご遠慮ください。
※B席/C席/U25チケットはスターダンサーズ・バレエ団のみ取り扱い。(U25チケットはWEBのみ)
※U25チケットは鑑賞時に25歳以下の方が対象。年齢が確認できる身分証をお持ちください。