「!?」からはじまる「鈴木康広展 ただ今、発見しています。」@二子玉川ライズ | Numero TOKYO
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「!?」からはじまる「鈴木康広展 ただ今、発見しています。」@二子玉川ライズ

『足元の展望台』 2014年 photo:Seiji Toyonaga
『足元の展望台』 2014年 photo:Seiji Toyonaga

東京・世田谷区の「二子玉川ライズ スタジオ & ホール」にて「鈴木康広展 ただ今、発見しています。」が開催されている。鈴木康広は、身の回りの何気ないものごとに注目し、小さな気づきを新たな視点で捉えなおし、作品を生み出すアーティスト。

Bunkamura主催による本展では、『まばたきの葉』や『空気の人』などの代表作はじめ約50点が展示される。鑑賞だけでなく、体験することで作品に親しみを感じられるような仕組みや、ワークショップも行われる。9月1日(日)まで。

あるものを見て、他の何かを連想し、新たな視点で捉えなおす「見立て」。鈴木康広の作品はとても身近なものから始まっている。大きな足が台として設置される『足元の展望台』では、登ってみることで、大人も子どもも、いつもと違う景色が見えるかもしれない。

『空気の人』 2007年、2009年「空気の港-テクノロジー×空気で感じる新しい世界」 羽田空港 第2ターミナルにて
『空気の人』 2007年、2009年「空気の港-テクノロジー×空気で感じる新しい世界」 羽田空港 第2ターミナルにて

お腹から空気を吸い込み続ける、大きな『空気の人』。その空気は、その場にいる人たちが呼吸する空気でもあり、多くの人が集まることで、人々の呼気が循環し、作品が形成されるプロセスに立ち会うことにもなる。

『まばたきの葉』2003年 courtesy:ワコールアートセンター photo:市川勝弘
『まばたきの葉』2003年 courtesy:ワコールアートセンター photo:市川勝弘

筒の先から噴き出す葉っぱの形の紙は、開いた目と閉じた目が表裏にプリントされ、くるくると舞い落ちてくる。まるで”まばたき”のようにも見える。差し込み口から自分で葉を入れると、まきあげられて落ちてくるサイクルを体験することもできる。

そのほか、作品制作のきっかけになったひらめきや、アイデアを膨らませる手がかり、制作の様子など、作品が形づくられていく様子なども紹介されている。

大人も子どももそれぞれの「発見」を楽しめる、夏休みにぜひ訪れたい展覧会。全日程がオンライン予約制なので、公式HPをチェックして。

「鈴木康広展 ただ今、発見しています。」
会期/2024年7月20日(土)~9月1日(日) 
会場/二子玉川ライズ スタジオ & ホール
住所/東京都世田谷区玉川1-14-1 二子玉川ライズ
開場時間/10:00〜19:00 休館日/なし
※7月22日(月)~7月25日(木)12:00〜19:00、土曜日は10:00〜20:00まで
※最終入場は各閉場の30分前まで
※オンラインによる全日程日時予約制。詳細はHPにてご確認ください。
URL/www.bunkamura.co.jp/museum/exhibition/24_suzuki
TEL/050-5541-8600(ハローダイヤル)

Text:Hiromi Mikuni

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2024.10.28 発売

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