アートを通じて“日常”を問う 飯川雄大、原田郁らによる 「日常アップデート」展@渋谷 | Numero TOKYO
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アートを通じて“日常”を問う 飯川雄大、原田郁らによる 「日常アップデート」展@渋谷

デザイン:田部井美奈
デザイン:田部井美奈

6名のアーティストらの作品を通して、私たちの“日常”を見つめ直す、観客参加型展覧会「日常アップデート」が開催中。東京・渋谷の東京都渋谷公園通りギャラリーにて、2024年9月1日(日)まで。

日々の光景や体験、言葉など、普段見過ごしがちな“日常”を感じられる作品を制作しているアーティストによる本展「日常アップデート」。参加アーティストは、巨大なピンクの猫の作品で人気を集める飯川雄大(※1)、架空の世界における日常の風景を絵画で描き出す原田郁のほか、関口忠司、土谷紘加、宮田篤、ユ・ソラの6名。

(※1)参考記事:Numero.jp「あの“巨大なピンクの猫”も! 飯川雄大の作品展示@彫刻の森」

本展では、アーティストの作品から他人のさまざまな日常に触れることによって、観る者の日常に新たな価値を与え、日々を豊かにすることを試みる。

彼らの作品は、世界中で起こるパンデミックや戦争、大規模災害などによって引き起こされる崩壊と再生の繰り返しが、日常の尊さやはかなさを感じさせる一方で、過去の記憶が上書きされて心の奥深くへとしまい込まれていく状況についても、新たな気づきをもたらしてくれる。

会期中には、アーティストらによるワークショップやイベントなども多数開催。観客が参加してアーティストや作品とつながることよって、作品や展覧会そのものも日々アップデートされていく。

なお、参加アーティストの一人である飯川は、自身初の作品集の刊行を記念した個展「デコレータークラブ: ニューディスプレイ」を現在開催中。これまでの作品を網羅的に展示するほか、貴重な初期作品、初公開作品まで盛りだくさんだ。東京・世田谷の「CAPSULE」にて、7月7日(日)まで。

人と人、人と社会のあり方について考え、日常を新たな視点で捉え直そうとする本展。どうぞお見逃しなく。

※掲載情報は6月20日時点のものです。
開館日や時間など最新情報は公式サイトをチェックしてください。

日常アップデート
会期/2024年6月15日(土)〜9月1日(日)
会場/東京都渋谷公園通りギャラリー 展示室1、2、交流スペース
住所/東京都渋谷区神南1-19-8 渋谷区立勤労福祉会館1F
料金/無料
時間/11:00〜19:00
※7月19日、26日、8月2日、9日、16日、23日、30日(いずれも金曜日)は、21:00まで
休館/月曜日(7月15日、8月12日は開館)、7月16日(火)、8月13日(火)
URL/inclusion-art.jp/s/update

Text : Manami Abe

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