渋谷に誕生した新美術館「UESHIMA MUSEUM」にてオープニング展が開催中
東京・渋谷に現代アートの新美術館「UESHIMA MUSEUM」が開館し、現在オープニング展が開催中。事業家・投資家の植島幹九郎(うえしま・かんくろう)による国内外の幅広い現代アートの個人コレクションが公開されている。
東京・渋谷の「UESHIMA MUSEUM」は、中高一貫校である渋谷教育学園の敷地内に位置し、昨年移転した由緒ある「ブリティッシュ・スクール・イン・東京」を改修した建物に開館した。事業家の植島幹九郎が、わずか2年ほどでコレクションした国内外の幅広い現代アート約650点から選りすぐられた作品群を、現在開催中のオープニング展で目にすることができる。
本展では6フロアにわたって、それぞれ異なるテーマごとに作品を構成。絵画表現における抽象と表現への探究心をテーマとした地下1階では、ベルナール・フリズやカタリーナ・グロッセ、イケムラ・レイコのほか、オスカー・ムリーリョなどを展示。世代や時代を超えて呼応し合う作品群からは、アーティストら開拓精神を見ることができる。
また、1階と2階では、同コレクションのテーマでもある「同時代性」に注目する。1Fは、名和晃平やタジマミカ、杉本博司らの作品がそれぞれ独立したエリアとして展示。2Fでは、ライアン・ガンダーや池田亮司、オラファー・エリアソンのほか、チームラボや村上隆など、メディアや表現手法が異なる作品同士の共鳴が楽しめるほか、対比的に配置されたアンドレアス・グルスキーとトーマス・ルフの展示空間も見逃せない。
そして3Fには、日本人女性アーティストが集結。津上みゆき、今津景、近藤亜樹、工藤麻紀子らの絵画からは、日々の生活や環境、原風景などが浮かび上がってくるよう。4Fは、光やものの形と素材の関係性に焦点を当て、さわひらき、宮永愛子、三嶋りつ恵、宮島達男らの作品によって構成されている。
5Fでは、近年世界的な再評価が進む松本陽子の大型作品を展示。さまざま輪郭と色調で描き出されるその絵画は、強烈なエネルギーと自由な身体性によって描き出されている。
貴重なコレクションの数々をその目に焼き付けて。
※掲載情報は6月7日時点のものです。
開館日や時間など最新情報は公式サイトをチェックしてください。
UESHIMA MUSEUM オープニング展
会期/2024年6月1日(土)~12月末(予定)
会場/UESHIMA MUSEUM
住所/東京都渋谷区渋谷1-21-18 渋谷教育学園 植島タワー
料金/一般 1500円、中高生 1000円、小学生以下 無料
時間/11:00-17:00(最終入場は16:00。3F・4Fは土曜日のみ公開)
休館/月曜日、日曜日、祝日
URL/ueshima-museum.com
※入館には予約が必要