陶芸家・安永正臣の個展が開催中 哲学的な器が表すものとは | Numero TOKYO
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陶芸家・安永正臣の個展が開催中 哲学的な器が表すものとは

注目の陶芸家・安永正臣の個展「MASAOMI YASUNAGA:EMPTY VESSEL」が、6月16日(日)まで神宮前のGallery 85.4で開催している。

「私たちが今ここにある自分の意識を離れ何かを想うとき、そこには少なからず距離が存在している」。そう語る安永正臣は、精神的な距離に加え自身の介入を許さない焼成という行為を制作の核としている。「空虚」という繊細な心を表現した作品たちは、見る者を共感と未知の世界へ誘う。

安永氏は祖母の死に際し、「その死を忘れない」という思いのもと火葬したあとの遺灰で釉薬を作り白磁を焼いた。それから⻑男の誕生をきっかけに、空虚な器を生命の器として提起するEmpty Creatureシリーズを作り始める。

“「うつわ」とは広義において、「大切にする」「守る」という行為の痕跡であり、すなわち「心情」「願い」の象徴的な存在であると考えている”

釉薬、石、ガラス、モザイクタイルなどを使い造られた作品は、まるで不思議な夢を見ているよう。

自分の大切なものを思い出しに、ぜひ足を運んでみては。

MASAOMI YASUNAGA:EMPTY VESSEL
会期/2024年5月11日(土)〜6月16日(日)
会場/Gallery 85.4
住所/東京都渋谷区神宮前2丁目6−7 神宮前ファッションビル 1階
開館時間/12:00〜19:00
休日/水曜・不定休有
TEL/03-6447-0325

Text: Makoto Matsuoka

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