あなたも仲間に! 彩の国芸術劇場「カンパニー・グランデ」メンバー募集 | Numero TOKYO
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あなたも仲間に! 彩の国芸術劇場「カンパニー・グランデ」メンバー募集


2024年3月1日に17カ月間の休館期間を経て、リニューアルオープンした彩の国さいたま芸術劇場。
3月には近藤良平芸術監督から2024年のラインナップが発表され、新たな試みが多数企画されることが明らかになった。

吉田鋼太郎が新しく立ち上げる「彩の国シェイクスピア・シリーズ2nd」からは『ハムレット』などが予定されているほか、クリスチャン・リゾーやラシッド・ウランダンといった世界から注目される振付家のダンス公演も行われる。

これらの企画と並行して近藤良平が重視しているのが、劇場を様々な人達が交流する場にすることだ。

これまでもこうした思いは具現化されている。彩の国さいたま芸術劇場の休館を機に行われた『埼玉回遊』では、近藤良平が県内のさまざまな地域を訪問して、文化活動をリサーチ。ショートフィルムの創作などに取り組んできた。

(c)宮川舞子
(c)宮川舞子

これまでの“場づくり”の経験をベースに近藤が立ち上げる新しいシアターグループが「カンパニー・グランデ」だ。

「グランデ」はスペイン語で“大きい”ことを意味し、「カンパニー」には“仲間”という意味がある。その名の通り、年齢、性別、国籍、障がいの有無、プロ、アマ、などの垣根を越えて、様々な創造性をもった人々が集い、そこから生まれる表現を探求することを目的とした大きな船をイメージしているという。

舞台芸術は日常生活のあらゆる要素が含まれるという考え方から、舞台芸術を軸にしながら、ジャンルを超えたメンバー同士が人生や生活からアイデアを持ち寄って、対話を重ね、ともに実験を繰り返しながら、作品の創作に向かっていく。

現在は、幅広くメンバーを募集しているフェーズ。ここで、募集に際しての近藤良平のコメントを紹介しよう。

「『カンパニー・グランデ』は『集いの場』と考えます。いつ来ても誰かがいて、絵を描いたり人形をならべたり寝そべったり、そんな部屋を思い浮かべています。
『人生のちっぽけな疑問』『花の美しさ』について語ったりもします。
誰のためでもなく、自分のためでもなく、巡るように空想にふけったり、試みたり、大合奏になったりしながら『楽しみ方』を見つけていこうと思います。
ギジュツやタテマエやミブンはいらないです。劇場にある集いの場で、ぜひそんな旅をしたいと思います。」

Photo:Yusei Fukuyama
Photo:Yusei Fukuyama

「大きな決心をもって」とか「清水の舞台から飛び降りる」とかではなくても良さそう。言うなれば老若男女が集う大きな子ども部屋に入るようなものだろうか。講師には近藤のほかにも、俳優の今井朋彦、アーティストの日比野克彦ほか多彩な表現者たちが名を連ねている。

刺激を与え合いながら、ジャンルを超えた化学反応を楽しみたい、という人はぜひ、カンパニーの門を叩いてみては?

彩の国さいたま芸術劇場「カンパニー・グランデ」メンバー募集

カンパニー・メンバー募集要項
●応募条件
・表現意欲がある
・探求⼼・好奇⼼旺盛に新しいことに取り組む
・⾃分とは違う意⾒や考えを受け⼊れる
※表現活動の経験やジャンルは不問です。
※コミュニケーションの得意・不得意は問いません。

●募集期間:2024年5月1日(⽔)〜6月9日(⽇)24:00
●結果通知:2024年6月13日(⽊)まで
●対象年齢:16歳以上〜上限なし
●年会費:1万円(税込)/年

●活動内容:
①年間全5期のスタジオワーク
②選抜メンバーによる成果発表(ワーク・イン・プログレス公演)
③講師を含むサロン(対話の場)
※2年にわたって⼀緒に活動していきます。
※3⽉の成果発表(ワーク・イン・プログレス公演)の出演者はスタジオワークを通して、本⼈とも相談したうえで、
カンパニー・メンバーから選抜します。カンパニー・メンバー全員が成果発表に出演するわけではありません。
発表機会の有無にかかわらず、⼀緒に表現の探求を楽しんでいただける方を募集します。
※⽣活保護受給者は年会費免除となります。該当する⽅は特記事項にご記⼊ください。
カンパニー・メンバー募集 公式HP

Text: Reiko Nakamura

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