SEVENTEEN 9年の軌跡を辿るベストアルバムが発売! 記者会見の様子をソウルからレポート
Culture / News

SEVENTEEN 9年の軌跡を辿るベストアルバムが発売! 記者会見の様子をソウルからレポート

(P)&(C) PLEDIS Entertainment
(P)&(C) PLEDIS Entertainment

SEVENTEENが2024年4月29日(月)に、ベストアルバム『17 IS RIGHT HERE』を発売。アルバムに込めた思いやタイトル曲『MAESTRO』のエピソード、これからの活動についてなど、韓国・ソウルで開催された記者会見の様子を現地からフルレポート!

01 | 13

数々の偉業を達成し、「K-POP 最高グループ」とも呼ばれるSEVENTEENと、CARAT(ファンの名称)の9年間の軌跡、そしてこれからの未来を感じられるアルバムとなっている。「自主制作グループ」として知られるSEVENTEENだが、今回のベストアルバムは全て自主制作された曲のみで編成。ティザームービーの公開も大きな話題となったが、イラストレーター「Max Dalton」とのコラボレーションや、ユニットによるミュージックビデオ、ハイライトメドレーなども収録され、新たな挑戦もされている。

今回のベストアルバムのタイトル曲『MAESTRO』は、4月28日(土)、29日(日)にソウルワールドカップ競技場で行われた「SEVENTEEN TOUR -FOLLOW AGAIN TO SEOUL-」で初披露。全身ブラックの衣装に身を包み、息を呑むような迫力あるパフォーマンスを披露。これまで見たことのないダークな世界観で、メンバーの目つきや表情からも「まだまだ新しい顔があるのか」と衝撃を受けるステージだった。なんと2日目のパフォーマンスでは『MAESTRO』披露後に気合の入りすぎたHOSHIの靴が壊れたというエピソードも……!

ヒット曲を集めるのではなく、『ベストアルバム=ベストクオリティ』のアルバムに

(P)&(C) PLEDIS Entertainment
(P)&(C) PLEDIS Entertainment

会見が始まり、各メンバーが「本日はありがとうございます」「よろしくお願いします」と挨拶していくなか、SEVENTEENのムードメーカーの1人DKが「音楽界を指揮しに来ました」と『MAESTRO』のコンセプトに合わせて挨拶。SEVENTEENらしい和やかなムードで会見がスタート。

──半年ぶりのアルバムの発売ですが、いかがですか?

S.COUPS「いつもアルバムを出す時はドキドキするのですが、CARATの皆さんが聴いて、幸せを感じたり、前を進んでいこうと思えるようなアルバムになっているといいと思います」

──SEVENTEENの一番良いところを取り入れていると聞いていますが、どんなアルバムに仕上がっていますか?

MINGYU「ベストアルバムでありますしセブチの全てを盛り込んだアルバムになっています。これまでのSEVENTEENを振り返ったり、これから先の未来を感じさせるようなアルバムになっていると思います」

DINO「SEVENTEENの完全体のアルバムです。多彩な魅力と新たな挑戦が盛り込まれたアルバムになっています。真心を込めて作ったので応援をお願いします」

──ベストアルバムというと、ヒット曲のコレクション集と思いがちですが、新曲が4曲も収録されていますね。その理由を教えてください。

JEONGHAN「そうですよね。今回僕たちは『ベストアルバム=ベストクオリティ』のアルバムにしようと取り組みました。コレクションするのではなくSEVENTEENの今の思いや覚悟、これから成し遂げたい未来をアルバムにしています」

──自主制作グループとして知られるSEVENTEENですが、今回もメンバーの皆さんが作詞作曲に参加し、思い入れがあると思います。『MAESTRO』はどんな曲でしょうか?

WOOZI「“指揮者”というのはその分野において、誰からも認められていると存在だと思っています。SEVENTEENとして僕たちの作り上げた世界を指揮し、成し遂げたいという意味を込めて作りました。また、『Adore U』『VERY NICE』『Oh My!』『Fear』『Rock With You』『CHEERS』『Super』といったSEVENTEENを代表し聴き馴染みのあるサウンドのソースを重ね新しいスタイルを作り出しました」

──『MAESTRO』を聴いた時、どう感じましたか?

S.COUPS「新たな挑戦をすることは少し怖く感じます。このアルバムをCARATの皆さんが聴いてどう感じるのか少し怖かったのですが、WOOZIがまた新たなジャンルに挑戦し作った曲なので、CARATの皆さんもきっと好きになってくれるだろうと思いました」

JOSHUA「この曲を聴いて、ときめきました。皆さんがどう思うかな?と思いましたが、僕はとても好きだなと思いました。そして、パフォーマンスも絶対かっこいいものになるだろうと思いましたし、本当にさすが、すごいと思いました。」

HOSHI「僕は、『MAESTRO』というワードがとても印象深かったです。曲を聴いて、多様な構成でパフォーマンスができると思ってドキドキしました。みんなすごく気に入っていたんですよね」

──まるでSF映画のようなミュージックビデオでした。特別なメッセージ性も感じます。これについて紹介いただけますか?

SEUNGKWAN「『MAESTRO』のミュージックビデオは、AIなどの新たな技術で作られる世界を背景にしています。その中で、SEVENTEENの指揮を通じて真の創作が何であるか表現しようとしました。また、様々な存在とSEVENTEENが一つになって僕たちの世界を導くことを表現しました。ミュージックビデオに、さまざまな象徴が秘められているので、たくさんの人に見ていただき、様々な解釈を聞かせて欲しいです」

──タイトル曲だけでなく、ユニット別のミュージックビデオの制作も行ったと聞きました。

WONWOO「ユニット別のミュージックビデオの制作も行いました。ユニット別で雰囲気が異なりますが、それぞれとても完成度の高いものになっています」

VERNON「HIPHOP TEAMのユニット曲『LALALI』は、とにかく軽快で楽しいムードの楽曲で、ミュージックビデオではそれを楽しむ様子を表現しました」

(P)&(C) PLEDIS Entertainment
(P)&(C) PLEDIS Entertainment

HOSHI「PERFORMANCE TEAMの『Spell』は幻想的で柔らかなイメージの曲に仕上がりました。メンバーのセクシーさと魅力を美しく表現しています」

(P)&(C) PLEDIS Entertainment
(P)&(C) PLEDIS Entertainment

DK「VOCAL TEAMの『Cheers to Youth』は誰もが初めて迎える青春を讃美するような楽曲です。ミュージックビデオは、僕たち5人それぞれの個性を活かした、青春を映し出すようなムービーになっています」

(P)&(C) PLEDIS Entertainment
(P)&(C) PLEDIS Entertainment

 今年もSEVENTEENの1年に。新たなアルバム、ツアー開催の発表も!

──アルバムの発売に向けて、コンサートを通じてCARATの皆さんにお会いできていましたね。

JUN「先月に仁川、そして昨日ソウルでの公演を終えました。今回のソウルコンサートでサプライズプレゼントをあげたくて、ステージで初披露をしました。皆さんの熱い反応でとても元気付けられました」

HOSHI「皆さんにとてもいい姿をお見せし、ベストを尽くしたい!と思って一生懸命取り組みました」

──韓国でのコンサートを終えましたが、次CARATの皆さんにお会いできる機会はいつになりますか?

THE8「今回、たくさんのエネルギーをいただき、次は日本でのコンサートを予定しているので、頑張ります。大阪のヤンマースタジアム長居、そして、かながわ…で皆さんにお会いできます」

S.COUPS「THE8さんの発音がとってもかわいいね。神奈川の発音が難しいですよね」

──コンサート職人のように毎回とっても盛り上げている皆さんですが、さらに今年はどんな活動が残っていますか?

MINGYU「日本の大きな会場での公演と、ベストアルバム以外にもアルバムをもう一つ発売する予定です。 FOLLOW AGAINが終わったら、新たなコンサート、そしてCARAT LANDもあります! 本当にやり遂げられるのか?少し不安もありますが、最善を尽くすので、ぜひたくさんの関心を寄せていただけたら嬉しいです」

JOSHUA「秋頃には、新しいツアーを通してCARATの皆さんに会いに行きます。アメリカにも行く予定です。アメリカに行くのはBE THE SUNのツアー以来2年ぶりなのでとても楽しみです」

WONWOO「デビューして初めて、大型のミュージックフェスティバルに出演する予定です。SEVENTEENらしくかっこいいステージを用意しているので、楽しみにしていてください」

──今年もセブチの年にする!と宣言し、今年の計画を発表してくださりましたが、MINGYUさん、できますかね?

MINGYU「はい、できます! CARATの皆さんが待ってくれていると思っているので。皆さんがたくさんの愛をくださる美しい姿が目に浮かびます」

──それでは、今年の覚悟を教えてください。

S.COUPS「僕が覚悟担当ですね! とにかく頑張らなきゃいけないなと思っています。大変なことがあっても乗り越えて、CARATの皆さんに愛を届けるられるように頑張って行きたいです」

SEUNGKWAN「メンバーが全員、SEVENTEENというチームを愛していますし、CARATの皆さんを愛しています。僕自身、誰かのファンになる気持ちが分かるので、応援して後悔させないSEVENTEENでいます。責任感を持ち、これからも長く活動を続けて行きたいと思っているので、見守ってください」

──今年10年目の皆さんですが、新たな挑戦を見せてくれました。今年は新たにどんな挑戦や計画があるのか具体的に教えてください。

S.COUPS「全世界にあるスタジアムで公演をしたいです。まだまだ直接会えていないCARATもいますし、ヨーロッパ、アメリカでも公演をしたいです」

HOSHI「僕は、新しくラスベガスにできた球体の会場でもパフォーマンスをしてみたいです!」

MINGYU「10年活動しながら多くのことを経験したので、初めてというのがあまり多くは無くなってきました。そんな僕たちにとっては、マインドだと思います。初心を忘れずに、新たな気持ちでこれからも挑戦を続けていけば、全く新しいものになると思います」

S.COUPS「WOOZIさんが作った『MAESTRO』も新しい挑戦ですよね」

WOOZI「デビューしてから、常に新しいことに挑戦してきました。時代の流れに沿ってアルバムのカラーも変わってきたと思います。SEVENTEENらしい新たな姿をお見せしていきたいです」

SEVENTEENとして13人で活動を始めたこと自体が最大の挑戦

──今回のアルバムは、これまでの9年間が詰め込まれたアルバムだと思いますが、思い返してみて、いかがですか?

S.COUPS「これまでの9年を改めて振り返ると、これからの道のりに必要な経験とリズムを作り出すことができた期間だったと思います。多くの目標についてメンバーと話し合い、力を貯めてきました。大変なことももちろんありますが、楽しいこともたくさんありました。これからも今回のベストアルバムを皮切りに、進んでいきたいと思います」

HOSHI「僕たちが誰かを見て夢見たように、後輩の皆さん、そしてファンの皆さんがSEVENTEENを見てポジティブなマインドを持てるような活動をして行きたいです」

──これまでの活動期間でしてきた大きな挑戦はなんですか?

S.COUPS「まず、SEVENTEENとして13人で活動を始めたそのものが最大の挑戦だと思います。WOOZIさんが曲を作る自主制作グループということ、休みなくみんなでここまで続けることももちろん挑戦ですが、それが最大だと思います」

──ファンの数が増え、コンサートの規模もどんどん大きくなっていますが、どんなところを目指して行きたいですか?

MINGYU「メンバー同士でよくツアーについて話すのですが、時間の関係なかなか伺えない場所もあるのですが、僕は時間が許す限り、まだまだ行きたいところがあります! 最大限大きくそして遠いところまで行きたいです」

──『MAESTRO』で指揮棒を使った振り付けがあると思いますが、皆さんで使っているのですか?

HOSHI「イントロで僕が持って、後ろでメンバーで渡し合ったりしながら、一つの指揮棒で演出しています!」

──『MAESTRO』から新たな姿をお見せするをするとおっしゃっていましたが、AIを使って作詞したこともその一つになっているのでしょうか?

WOOZI「『MAESTRO』は、ここで止まらず、進み続けさらに大きなところにいきたいという意味も込められています。10年目ですが、これからも頑張り続ける姿をお見せし、それを見た方が新しいと思ってくれることが大事だと思っています。

そして、今回はAIでの作詞にも挑戦しました。技術の発展に文句を言うのではなく、積極的に取り入れてみて、利用することも大切だと思いました。短所やメリットを探し、その中で固有のアイデンティティをどう守っていくのか毎日のように悩んでいます。ミュージックビデオでも、撮影をしている時こういったことに共感することも多いです」

(P)&(C) PLEDIS Entertainment
(P)&(C) PLEDIS Entertainment

──これまでの活動の中で、ベストシーンを教えてください。

S.COUPS「MAMAで大賞を受賞したときがベストシーンです。2019年頃、僕たちはいつか大賞を受賞できる時が来るのか?と話し合ったことがありました。歌手人生が終わるまでに、大賞を受賞できるのかなと思ったこともありました。そして、MAMAの受賞時その時の僕はとても大変な時期だったのでそれがすごく特別で、大きな思い入れがあります」

HOSHI「スタジアムでライブをした時です。僕のアイドル人生本当に頑張ってきた!とその時すごく感じました。そして、コロナで映画やドラマのように世界が一変し、これから先オンラインでしかコンサートが出来ない時代がきて、どうしようと思いました。あの時はCARATの皆さんの声も聞くことができず、呼吸を合わせて同じ場所にいることができずとても大変な思いをしました」

──これまでの活動期間、13人で10年間を活動をし続けるというのはすごいことだと思います。その秘訣を教えてください。

WONWOO「新しい、秘訣があるじゃないですか」

S.COUPS「月に1回、定期的に集まるようにしています。会話をして、コミュニケーションを取ることがとても重要だと思っています。会話が少なく、コミュニケーションがうまく取れない時期もあって大変だったので、最近は会話をして成長した姿を讃えたり、お互いの理解を深めることをとても大切にしています」

HOSHI「本当に、運命的な出会いだったと思います。13人もいたら、仲が悪くなる可能性もあるじゃないですか。こんなに仲がいいことは、本当にいいメンバーであり素晴らしい友達に出会えたと思います」

SEUNGKWAN「でも、いつも仲が良いというわけではないです。喧嘩したり不満も話してみたり…先ほどの会話というのがいいものばかりではないです。今は笑いながら話せることもありますが、それが僕たちを仲を深く繋げてくれている秘訣だと思います。最近も、10年前のことで揉めたりすることもあるんですよ」

HOSHI「小さい時から一緒にいるおかげで、今29歳ですが、一緒にいると高校生のような雰囲気に感じる時があります。」

S.COUPS「メンバーといると、仕事しているものの、本当に親しい友人たちといるようない感じがします。それがチームワークの秘訣だと思います。

そして会見最後の質問はNumero TOKYOからの質問がピックアップ!
──改めて、SEVENTEENにとってCARATはどんな存在ですか?

DINO「CARATの皆さんは私たちにとって、欠かせない存在だと思います。僕たちがステージで、パフォーマンスをする時、熱い声援を送ってくださります。僕はこの一言でお伝えしたいです。『CARATの皆さんは僕たちの存在の理由』です」

S.COUPS「印象深かったのは、『私の背中をあげる』という言葉です」

WONWOO「戦争で助け合う存在という意味ですよね。その分本当に信頼し合える関係ということです」

──最後に、ベストアルバム活動への意気込みを教えてください。

HOSHI「まず、私たちよりを私たちをを好きになってくださるCARATの皆さん、頑張ってきます!ファイティン!」

JUN「メンバーたちが元気で活動していきたいです。CARATの皆さんに、コンサートに来るのも良いですが、いつも元気でいようと言いたいです」

DINO「ベストアルバムでカムバックしましたが、『MAESTRO』の舞台もベストな状態でやりたいです!」

THE8「怪我をせずに、みんな元気で活動したいです」

WONWOO「メンバーたちと一緒に、一生懸命活動したいと思います」

VERNON「2日間のコンサートで、皆さんから大きな愛をいただきました。それに応えるために一生懸命に頑張りたいと思います」

S.COUPS「僕は、怪我で『God Of Music』の活動に参加できなかったので、今回はより一層頑張りたいです!」

MINGYU「一生懸命にするのも良いのですが、うまくやって行きたいです。応援をお願いします」

JEONGHAN「毎回、CARATの皆さんにお会いできるのがとても楽しみです。疲れずに頑張って活動して行きたいと思います!ファイティン!」

SEUNGKWAN「仁川のコンサートから、CARATの皆さんにエネルギーをいただいたので、これからの活動でもいい姿をお見せしたいです」

WOOZI「CARATの皆さんが誇らしいSEVENTEENになれるよう、いつものように、今回も頑張ります。かっこいい姿をお見せします」

JOSHUA「幸せに、楽しく活動したいと思います。今回の活動を通して、いいエネルギーを送ります」

DK「いつもCARATの皆さんが大きな力になっていますが、今回の活動を通して大きなエネルギーを与えられるよう、僕たちが指揮して行きたいと思います!」

──最後に、CARATの皆さんへ一言お願いします。

HOSHI「9年という長い間、応援してくださっているファンの皆さんに、ありがとうございますと伝えたいです。最善を尽くしたいと思っています。頑張ります!!」

『MAESTRO』ポーズをするSEVENTEEN
『MAESTRO』ポーズをするSEVENTEEN

K-POP最強グループと呼ばれるほどのSEVENTEENだが、ここまで来るには大変な苦労、そして支え合うメンバー、応援し続けるCARATの存在がある。常に新しいことに挑戦しそれを信じて応援し続ける固い絆はこれからも変わらないものだと証明してくれるようなスタジアムでのコンサート、そして本日の会見だった。久しぶりの13人でのカムバックから目が離せない!

さらにファンミーティング、新たなツアー、アルバムの発表など、MINGYUの宣言通り、今年もSEVENTEEN尽くしの1年となりそうだ。

Text:Saki Tanaka

Magazine

DECEMBER 2024 N°182

2024.10.28 発売

Gift of Giving

ギフトの悦び

オンライン書店で購入する