オロール・ドゥ・ラ・モリヌリが描く自然への愛@Akio Nagasawa Gallery Ginza
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オロール・ドゥ・ラ・モリヌリが描く自然への愛@Akio Nagasawa Gallery Ginza

©︎ Aurore de La Morinerie, Courtesy of Akio Nagasawa Gallery
©︎ Aurore de La Morinerie, Courtesy of Akio Nagasawa Gallery

パリを拠点に活動するアーティスト、オロール・ドゥ・ラ・モリヌリの個展が東京・銀座にあるAkio Nagasawa Gallery Ginzaにて開催中。同ギャラリーでは2度目の個展となる本展では、地中海への旅をテーマとした作品を発表する。

主に伝統的なエッチングプレス機を使用しながら水彩やインク、水墨を加えたモノタイプ作品を発表するオロール・ドゥ・ラ・モリヌリ。エルメスやシャネル、カルティエ、オメガ、ティファニー、メゾン マルジェラ、リック・オウエンス、イッセイミヤケをはじめとするメゾンや、プランタン(パリ)、ニーマンマーカス、H&M、IKEAなどの企業へ向けたドローイング作品も手がけ、フランスの新聞『Le monde』や雑誌『Harper’s Bazaar』、『ELLE』などの出版物や広告へも定期的にイラストレーションを描き、発表している。

©︎ Aurore de La Morinerie, Courtesy of Akio Nagasawa Gallery
©︎ Aurore de La Morinerie, Courtesy of Akio Nagasawa Gallery

Akio Nagasawa Gallery Ginzaでの初の個展では、ファッションデザインを学んだ背景もあり、作品に多大な影響を与えてきたファッション分野の作品を発表。2度目の開催となる今回は、オロールにとって常にインスピレーションの源である自然に対する愛をテーマにしているという。

”地中海”への旅をテーマに、そこに棲む生き物や波、岩や砂の海岸風景を描く。TARA号に乗船しての海洋探検隊の冒険や、ルイ・ヴィトンから出版された『Mediterranean Sea』の後、海洋世界のビジュアライズを深めていきたいと思うようになったというオロール。本展では海やその深み、動植物の生態に焦点を当て、水中世界の未知で見えない豊かさを伝えるために動きや色調の研究も行ったという。

©︎ Aurore de La Morinerie, Courtesy of Akio Nagasawa Gallery
©︎ Aurore de La Morinerie, Courtesy of Akio Nagasawa Gallery

©︎ Aurore de La Morinerie, Courtesy of Akio Nagasawa Gallery
©︎ Aurore de La Morinerie, Courtesy of Akio Nagasawa Gallery

「光と影と戯れながら、詩的で夢のような方法で、海という巨大な空間に潜む神秘を伝えたい」と語るオロール・ドゥ・ラ・モリヌリ。開催に合わせ、同名作品集も刊行される。ぜひお見逃しなく。

※掲載情報は4月14日時点のものです。
開館日や時間など最新情報は公式サイトをチェックしてください。

オロール・ドゥ・ラ・モリヌリ
「Les Rayons et les Ombres」

会期/2024年4月11日(木)〜6月1日(土)
会場/Akio Nagasawa Gallery Ginza
住所/東京都中央区銀座4-9-5 銀昭ビル6F
開館時間/11:00〜19:00
休館日/日・月曜、祝日 ※⼟曜は13:00〜14:00⼀時休廊
URL/www.akionagasawa.com/jp/exhibition/les-rayons-et-les-ombres/

Text:Akane Naniwa

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