【ライブレポート】デビュー5周年を迎えたTOMORROW X TOGETHER、日本初ファンライブで伝えた想い
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【ライブレポート】デビュー5周年を迎えたTOMORROW X TOGETHER、日本初ファンライブで伝えた想い

韓国発5人組グループTOMORROW X TOGETHERが、2024年3月8日(金)東京ガーデンシアターにて「2024 TXT FANLIVE PRESENT X TOGETHER JAPAN EDITION」を開催した。4日前にはデビュー5周年を迎えた彼らが、日本で初めて行うファンライブ。会場のキャパシティが限られているなか、幸運なMOA(ファンの名称)たちが集い、特別な時間を共有した。

(P)&(C) BIGHIT MUSIC
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オープニングは、「MOAの皆さん、お久しぶりです!!」(YEONJUN)の声と共に客席からサプライズ登場! グループ初のファンソング『MOA Diary (Dubaddu Wari Wari) [Japanese Ver.] 』を歌いながら、MOAたちとアイコンタクトやハイタッチをしたりとコミュニケーションをとりながら通路を進み、序盤から会場のテンションはマックスに!

「これまでに一緒に作ってきた時間と同じくらい、幸せな思いをプレゼントしたい」(SOOBIN)という願いが込められた、今回のファンライブ。最初の挨拶の後、古家正亨MCのもと、デビューからこれまでの5年間を振り返るトークコーナーがスタート。メンバーそれぞれがこれまでの思い出や忘れられない瞬間をテーマに、話したいことを用意してきたという。

SOOBINは、MOAたちと一緒に過ごしてきた5年間は「愛の力」そのものだと言い、「愛というのものは目に見えませんが、MOAはその存在だけで見えないものを見えるようにしてくれる、奇跡の存在だと思います」「僕に愛を教えてくれて、本当にありがとうございます(日本語)」と語り、会場からは温かい拍手が沸き起こった。

HUENINGKAIが忘れられない思い出として挙げたのは、日本デビューしたショーケースの日。その日のことを可愛らしい絵日記で表現し、「幸せな思い出を作らせてくれたMOAちゃんたちがとてもありがたかったです(日本語)」と当時のことを振り返った。

YEONJUNは、「MOAの愛のおかげで、僕たちが成長できたということに気がつきました」と話し、2023年のツアーで自ら振り付けし、会場全体で踊った「Happy Fools (feat. Coi Leray) 」のコレオを披露する場面も! しかし、振り付けを間違えてしまい「すみません……」とやり直し、愛らしさを振り撒いた。

TAEHYUNは「僕の作業日誌」として作業室での様子を特別にシェア。「MOAの皆さんの前ではいつも完璧な姿をお見せしたくて、作業室でたくさん練習していますが、最近収めた作業日誌を持ってきました」と、歌声を収めた特別な動画を見せてくれた。

BEOMGYUは、お気に入りの音楽を流しながらトークをする自身のコンテンツ「Beomedio」が自分にとって意味のあるものとして、この日は特別にラジオDJとして“公開収録”も行った。MOAから募集したお悩み相談にメンバーたちが回答し、恋のお悩みには「気持ちを伝える方法はたくさんありますが、音楽が一番効果的だと思います」と言い、次のパフォーマンスへ。

「4 Seasons with MOA」と名付けられた次のステージでは、「Our Summer」に始まり、「5時53分の空で見つけた君と僕」、「Ito」、「ある日、頭からツノが生えた (CROWN) [Japanese Ver.]」の4曲を披露し、 夏、秋、冬、春と季節を巡った。

続いては、メンバーのソロパフォーマンスの時間へ!

(P)&(C) BIGHIT MUSIC
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BEOMGYUは、以前にも公開したバンドADOYの楽曲「Wonder」をカバー。心地の良いサウンドと歌声、ギターの弾き語りまでBEOMGYUならではの感性が溢れ出た。

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SOOBINが選んだ楽曲は、RAIN(ピ)の「さよならの代わりに」。ゴーグルと大きなグローブを身につけ、爽やかさと愛嬌満点のダンスに歓声が沸き起こった。

(P)&(C) BIGHIT MUSIC
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HUENINGKAIは、以前もカバーを公開したアヴリル・ラヴィーンの「Sk8er Boi」を披露。客席からスケートボードを持って登場し、パワフルな声で歌い上げ、最後はサイン入りの帽子を客席に向かって投げるなど、ロックスターさながらの存在感を見せた。

(P)&(C) BIGHIT MUSIC
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TAEHYUNはブルーノ・マーズの「Finesse」をチョイス。ニュージャックスウィングをリバイバルさせたビートに、TAEHYUNの伸びやかなボーカルが合わさり、ステージを掌握。

(P)&(C) BIGHIT MUSIC
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YEONJUNは、1月のGolden Disc Awardsでも披露した、TAEMINの「Guilty」をカバー。滑らかかつ表現力豊かなダンスで魅了した。サビでは悲鳴にも似た大歓声が巻き起こり、MOAを熱狂させた。

メンバーたちの個性が溢れるステージを堪能した後は、再びトークのコーナー。メンバーがMOAの考えをどれだけ正しく予想できるのかを競う、「MOA力」対決の時間へ。事前にMOAが答えたアンケートから、最も多いものをメンバーが予想するというもの。

「ある日、転校/転職先 にSOOBINがいたら、どんな先輩として私を迎えてくれると思いますか?」「BEOMGYUがMOAに一番言いたい言葉は?」「HUENINGKAIがドラマ・映画・アニメの主人公だったら、一番似合うセリフは?」などの質問が登場し、その選択肢にある答えをメンバーが言ってくれるのもお楽しみ。「YEONJUNにMOAのために踊ってほしいダンスは?」という質問の答えで、一番多かった星野源の「恋」のダンスを踊ってくれたり、「TAEHYUNの歌声で聴きたいものは?」の答えでは、宇多田ヒカルの「First Love」を歌ってくれたりとうれしいファンサービスもたっぷり!

他にも、メンバーが客席に降りてフロアごとの声の大きさを競ったり、変声器を使ったメンバーに何を言われても動揺しないというチャレンジをしたりとユニークなゲームで盛り上がりを見せた。

最後の曲は、「ある日就活生が入ってきた(feat. TOMORROW X TOGETHERの面接衣装)」として、メンバーそれぞれの就活をイメージした服装で「Chasing That Feeling」を披露するとのアナウンスが! 正統派なスーツや爽やかなデニム×シャツなどのスタイルに混ざって、YEONJUNはSP風ルック、SOOBINは動物園の面接ルックとして動物の耳がついたフード付きマフラーを身につけ、珍しいコンセプトの「Chasing That Feeling」が見られたのも、この日ならでは。

(P)&(C) BIGHIT MUSIC
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アンコールでは、日本オリジナル曲「紫陽花のような恋」をしっとりと歌い上げると、メンバーが最後の挨拶。

TAEHYUN「まずはこの5年間、僕たちと一緒にいてくださってありがとうございます。日本に来るたびにいつも感じていることなのですが、MOAの皆さんは僕たちの公演を観覧してくれるたび、すごく可愛く見てくださるんですよね。今日も思い切り皆さんの可愛い姿を見て帰ることができます。これから先も、5年、10年、15年、50年とずっと一緒にいてほしいなと思います。約束! 次の日本でのコンサートも期待してください」

YEONJUN「5年間ずっと一緒にてくださったMOAの皆さんに感謝の気持ちを伝えたいです。そして今日は先ほど3階も行きましたし、アリーナも行きましたし、MOAの皆さんのお顔をとても近くで見ることができました。今もよく見えるのですが、皆さんの幸せそうな表情を見て僕もとても幸せな一日になったと思います。幸せな笑顔をプレゼントしてくださって、ありがとうございます。あまり遅くならないくらいにまた戻ってきます。いつもありがとうございます。大好きです」

BEOMGYU「5周年を迎えて、こうして日本のMOAの皆さんと会えてとてもうれしく光栄でした。これからもMOAのお一人お一人とずっと一緒にいられたらなと思います。一緒にいてくれますよね? 僕もこれから先もMOAだけを見つけて、一生懸命歌い、踊りたいと思います。愛してる〜!」

HUENINGKAI「僕たちの5周年記念ファンライブに来てくださってありがとうございます。今日も皆さんのエネルギーがすごくて改めて驚かされました。僕たちこれから準備しているものがまだたくさんあります。本当にかっこいいステージでまたすぐに戻ってきますので、期待していてください。MOAだけのための愛らしいヒュニンカイになります。MOAしか勝たん!」

SOOBIN「今日は月が綺麗ですね。この言葉を言いたくて、1カ月くらい前からずっと準備していたのですが、さっきヒュニンカイさんに言われてしまいました。僕はMOAだけのためのロマンチックな男性になります。オフラインで日本でファンライブを行うのは初めてでしたが、この初めての記憶がいい気分として残っていくと思います。僕と同じように、皆さんにとっても今日という日がとても気分のいい思い出として残るといいなと思います。より深く愛します」

(P)&(C) BIGHIT MUSIC
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そして、ラストに相応しい多幸感の溢れる曲「Happily Ever After」で終わりと思いきや、もう一曲追加が! 「MOAちゃんたち、ジャンプ上手ですか?」とTAEHYUNが問いかけ、「Force」のイントロが流れると、喜びの大歓声が上がり、疾走感あふれるナンバーで会場は一つに。

4月1日(月)には6th Mini Album 『minisode 3: TOMORROW』でカムバックを控えているTOMORROW X TOGETHER。新作にも期待しながら、メンバーたちが何度も言っていたように次の来日も心待ちにしよう。

Text: Yukiko Shinto

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