エルメス財団×東京日仏学院、ラファエル・ザルカの「ライディング・モダンアート」展開催
フランス出身アーティスト、ラファエル・ザルカによる「ライディング・モダンアート」展が、東京・飯田橋の東京日仏学院にて開催中。会期は、2024年2月17日(土)~4月21日(日)まで。
パリを拠点に活動するラファエル・ザルカ。スケートボードにまつわる作品で注目を集めているが、幾何学的形態の変遷について芸術や科学技術のみならず、ポップ・カルチャーの側面から学際的に探求し、彫刻や写真をはじめ、ドローイング、執筆まで、その活動は多岐にわたる。
『Riding Modern Art』(2007-16年)では、街中に設置されたパブリックアートの彫刻の上を、スケートボーダーがアクロバティックに滑る様子を捉えたモノクロ写真シリーズを展開。パリ、バーゼル、ビルバオ、東京など、さまざまな都市で撮影された「モダンアートに乗る(ride)」姿は、ミニマルで幾何学的な彫刻作品が内包していたエネルギーを可視化し、そのダイナミズムを解放する行為でもあるという。
ザルカの探究は、のちにスケートボーダーのためのプラットフォームである『Rampe Cycloïdale』(2016年)や、『Cycloid Ledge』(2022年〜)といった作品へと発展する。『Rampe Cycloïdale』は、パリ・オリンピック2024に向けて、2023年末からルーアン市庁舎前に設置されたほか、ポンピドゥ・センター前の広場において、新たなスケートボードのための野外彫刻作品として今後発表される予定だ(2024年6月15日~9月15日)。
そのほか、関連イベントとして、ラファエル・ザルカ、ニコラ・フロック、ケイト・ニュービー、保良雄らが参加する「エコロジー:循環をめぐるダイアローグ2 つかの間の停泊者」展が銀座メゾンエルメス フォーラムにて開催中。
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Numero.jp/「エコロジー:循環をめぐるダイアローグ2 つかの間の停泊者」展
エルメス財団と東京日仏学院によって開催される「ライディング・モダンアート」展。アートやスポーツから相互に生み出されるエネルギーが込められたラファエル・ザルカの作品世界を、この機会にぜひ体感してみたい。
※掲載情報は3月1日時点のものです。
開館日時など最新情報は公式サイトをご確認ください。
「ライディング・モダンアート」 ラファエル・ザルカ展
会期/2024年2月17日(土)~4月21日(日)
会場/東京日仏学院
住所/東京都新宿区市谷船河原町15
開館時間/火~木9:30~19:30、金・日9:30~17:00、土9:30~19:00
休館日/月
料金/入場無料
URL/https://culture.institutfrancais.jp/event/exposition-riding-modern-art-by-raphael-zarka
Text : Akiko Kinoshita