希代な立体作品や絵画も集結 “ネオ漫画家”横山裕一 個展 @ANOMALY | Numero TOKYO
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希代な立体作品や絵画も集結 “ネオ漫画家”横山裕一 個展 @ANOMALY

『アースデイ 1』(2023年) ©︎Yuichi Yokoyama, Courtesy of ANOMALY, Photo by Ichiro Mishima
『アースデイ 1』(2023年) ©︎Yuichi Yokoyama, Courtesy of ANOMALY, Photo by Ichiro Mishima

漫画家であり現代アーティストの横山裕一による、約10年ぶりとなる待望の個展「アースデイ」が開催。東京・天王洲の「ANOMALY(アノマリー)」にて、2024年1月27日(土)〜2月24日(土)まで。

「ドドドドド」、「ワーワー」、「ゴオオオ」などのオノマトペが、画面を繰り返し埋め尽くす独自の漫画表現で「ネオ漫画家」とも称される、漫画家であり現代アーティストの横山裕一。その作品は国内外で高く評価され、フランスやアメリカ、イタリア、スペイン、ロシアなどでも著書の多くが翻訳出版されている。
また、2023年には、和歌をもとに物語を構築した漫画『ネオ万葉』が刊行され、オノマトペのリズムと和歌のリズムを見事に融合させた、古典和歌の新しい表現が大きな話題を呼んだ。

こうしたオノマトペに加え、性別や年齢などを超越した登場人物による意味不明な会話や行為の描写が絶え間なく展開される漫画表現と対照的なのが、絵画による作品表現。世界が静止した時空のはざまで、余韻だけが永遠に続く不穏な一瞬が捉えられているかのようだ。

『三人(わたしたち)』(2013年) ©︎Yuichi Yokoyama, Courtesy of ANOMALY
『三人(わたしたち)』(2013年) ©︎Yuichi Yokoyama, Courtesy of ANOMALY

約10年ぶりの本個展では、横山の自著『PLAZA』(2019年)に登場する、“地球を擬人化したキャラクター”を立体で再現した『アースデイ 1』(2023年)のほか、最新の絵画作品『協力』(2023年) などを軸として作品を展開。東日本では初お披露目となる襖絵『禅刹』のほか、過去の代表的な絵画作品、ドローイング、漫画原画などが会場に一堂に会する。

漫画から絵画、立体まで、横山裕一ワールドを余すところなく味わい尽くすことができる本展。どうぞお見逃しなく。

『禅刹』(2018年) ©︎Yuichi Yokoyama, Courtesy of ANOMALY
『禅刹』(2018年) ©︎Yuichi Yokoyama, Courtesy of ANOMALY

 

※掲載情報は2月1日時点のものです。
開館日や時間など最新情報は公式サイトをチェックしてください。

横山裕一「アースデイ」
会期/2024年1月27日(土)〜2月24日(土)
会場/ANOMALY
住所/東京都品川区東品川1-33-10 TERRADA ART COMPLEX 4F
入場料/無料

時間/12:00〜18:00

休廊/日・月曜日、祝日
TEL/03-6433-2988

URL/anomalytokyo.com/top/

トークイベント
日時/2024年2月17日(土)
会場/ANOMALY
登壇者/横山裕一、金澤韻(現代美術キュレーター)
料金/無料
時間/17:00〜18:30

会期中、作品集『アースデイ』(巻末に金澤韻の評論が収録予定)が刊行予定。

Text : Manami Abe

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