アメリカ西部のワードローブとメゾンのサヴォアフェールが融合「Louis Vuitton」2024-25年秋冬メンズコレクション
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アメリカ西部のワードローブとメゾンのサヴォアフェールが融合「Louis Vuitton」2024-25年秋冬メンズコレクション

2024年1月16日(火)、ルイ・ヴィトン(Louis Vuitton)の2024-25年秋冬メンズ コレクション発表された。クリエイティブ・ディレクター ファレル・ウィリアムスが今季、打ち出したテーマは「ウエスタン」。パリ16区にあるアクリマタシオン庭園内の会場内には巨大なスクリーンが設置され、アメリカ西部の広大な荒野の風景が映し出された。テーマであるウエスタンと見事に融合された会場は西部劇の世界へとトリップしたかのよう。

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ショー会場にはアンバサダーの岩田剛典や韓国のボーイズグループRIIZE、パリコレクション初出席の平野紫耀大平修蔵、ブラッドリー・クーパーら豪華ゲストが来場し、最新コレクションを堪能した。

注目のファーストルックは砂漠の花が描かれたホワイトのフリンジコートを纏って登場。フレアウォッシュデニムにウエスタンブーツを合わせ、ターコイズブルーに彩ったモノグラムの「スピーディー」が目を引く。

自身の出身地であるバージニア州の歴史に根付く、ウエスタンワードローブからインスピレーションを得た今回のコレクション。フリンジや花柄のスタッズ、刺繍など施した、ウエスタンシャツやテンガロンハット、チャップスといったアイテムもお目見え。カウボーイ風のシルエットやワークウェアのディテールを随所に取り入れ、西部開拓時代のスタイルコードを深いオマージュと共に再解釈している。新たなアイコンとして注目を浴びている伝統的な「ダミエ」と迷彩を掛け合わせた「ダモフラージュ」は、オレンジと日食をイメージしたパターンで落とし込んだ。

 

ウエスタンブーツの他に足元を引き締めたのは、ショー前に話題となったアメリカのシューズブランド、ティンバーランド(Timberland)とのコラボレーションによるワークブーツ。モノグラムのトラックスーツやワークウエアと合わせた、ファレルが得意とするストリートテイスト溢れるスタイリングで登場。

ランウェイで主役級の存在感を放つバッグにも注目。ダコタ民族のフラワーモチーフが刺繍された「スピーディー」や、地球の4つの風を意味するトパの十字架がハンドペイティングされた「キーポル」など、アートピースのようなモデルが揃う。他にも押し型レザー、スタッズ付きのショルダーバッグやハンドバッグも。メゾンの職人技が光る繊細で緻密な加工は圧巻だ。

 

アメリカのウエスタンワードローブの根幹に光を照らし、ルイ・ヴィトンのサヴォアフェールを通してファレルらしい遊び心がちりばめられた最新コレクション。フィナレーには巨大なスクリーンに映し出された荒野に雪が降り注ぎ、まさにメゾンを象徴する旅の精神を感じられるショーとなった。

ルイ・ヴィトン クライアントサービス
TEL/0120-00-1854
URL/louisvuitton.com

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