リボンにボタン、勲章。礼服からインスパイアされた「Boucheron」ハイジュエリーコレクション
Fashion / Post

リボンにボタン、勲章。礼服からインスパイアされた「Boucheron」ハイジュエリーコレクション

ブシュロン(Boucheron)が2024年 ハイジュエリーコレクション「The Power of Couture (パワー オブ クチュール)」を発表した。


今回、ブシュロンのクリエイティブディレクターであるクレール・ショワンヌは、創業者フレデリック・ブシュロンのクリエイティブのルーツでもあるオートクチュールのアイデアに立ち返り、王侯貴族たちがセレモニーで纏ったコスチュームである礼服からインスピレーションを得て制作。伝統的なスタイルである礼服に現代的な解釈を加え、そのコードとシンボルである勲章、ボタン、刺繍、飾緒といった装飾品をハイジュエリーで表現した全24ピースが完成した。

メダイユ(勲章)

胸元に装着する勲章15個をつなげ、ネックレスに仕立てたもの。メダルには贅沢にダイヤモンドをセットし、その上からさらに伝統的な彫刻の技法で模様を刻んだロッククリスタルで覆うデザインとなっている。グログランリボンを再現するため、ロッククリスタルにはメゾンの職人たちが彫刻を施している。

ネックレスの中の2つのメダルは取り外して、ジャケットのラペルにブローチとして付けることも可能。ネックレスとイヤリングに加え、リングも展開する。

コル(襟)

洗練の象徴として用いられてきた高い襟を、ダイヤモンドとロッククリスタルで編んだレースのような繊細なクリエイションに昇華。1900年代にメゾンが制作したティアラのデザインから着想を得て制作された。胸当てとチョーカーが一体化したレースの襟のようなデザインは、職人たちの繊細な手仕事の賜物。ネックレスとイヤリングも用意し、イヤリングも同じくレースのデザインを採用し、662石のラウンドブリリアントカットのダイヤモンドをあしらっている。

ヌー(リボン)

クチュールに欠かせないデザイン要素の一つであるリボンを、硬質な素材を用いてハイジュエリーとして表現。職人がひとつひとつ手作業で艶消し加工をしたマットなロッククリスタルとダイヤモンドを組み合わせ、しなやかなテキスタイルのような風合いを纏わせた。ネックレスは6通りの方法で着用でき、一部を取り外してブレスレットとして身につけたり、リボンの一部をブローチや肩飾りとして使用することができる。さらに、真ん中にセットされたドロップモチーフは取り外して、ソリテールリングとして着用することも可能。制作には2,600時間かかった大作。

トリコ(編み込み模様)

シェブロンパターン(山型の編み込み模様)をロッククリスタルで再現したネックレス。ロッククリスタルをサンドブラスト加工でマットな質感に仕上げ、ニチノール(ニッケルとチタンの合金)ワイヤーでつなぎ、ダイヤモンドを埋め込んだリンクをあしらっている。まるでニット生地で仕立てられたかのようなしなやかさを完璧に表現。同デザインのカフブレスレットも展開する。

ブトン(ボタン)

ダイヤモンドとロッククリスタルで作られた、15個のボタン。ヘアジュエリーとして髪に着けたり、ボタンホールやネクタイに留めてアクセントにするなど、無限のアレンジが楽しめる。長さを調節できるイヤリングや、ダイヤモンドをはめ込んだ艶消しロッククリスタルのリングも展開。

エポレット(肩章)

肩幅を強調する装飾品である肩章を再構築したハイジュエリー。1902年にウェールズ公妃メアリー・オブ・テックのために作られたティアラにヒントを得て、肩章にエレガントな要素を加え、ダイヤモンドを敷き詰めた螺旋模様を描くデザインに仕上がった。ホワイトゴールドにダイヤモンドをあしらった肩章は、2本のブレスレットとして着用することも可能。

ラウンドブリリアントカットのタイヤモンドをセットしたティアラにも、花柄のレースのようなパターンのデザインをあしらった。ブレスレット、ティアラ、イヤリングを展開。

エギレット(飾緒)

礼服に着用する組み紐の装飾のことを表す、飾緒。これを新たな視点で捉え直し、ダイヤモンド、ロッククリスタル、ホワイトゴールドを使い表現した。ネックレスとしてだけではなく、モチーフを取り外すことで何通りもの方法で身に着けることが可能に。ユニークな形状のロッククリスタルが目を引くセンターモチーフには、E VVS2グレードのラウンドダイヤモンドが輝く。

ネックレスの一部は、取り外せばイヤリングにも。パヴェセッティングをしたダイヤモンドの上からロッククリスタルで覆うデザインで、円形パーツを長さを変えることもできる。

ブロデリー(刺繍)

礼服のジャケットの刺繍装飾から着想を得た、植物の葉のモチーフ。フレデリック・ブシュロンが好んだシダの葉のデザインを採用した。ホワイトゴールドのフレームにダイヤモンドを敷きつめたシダの葉からは、まるで風にそよいでいるかのように繊細で生き生きとした生命感が伝わってくる。裏側にはクリップをセットし、ブローチとしても、ティアラのようにヘアジュエリーとして着用することも可能。同デザインのイヤリング2種類も展開し、うち1種類のイヤリングは、耳のラインに沿って伸びるシダの葉と、ペアシェイプのダイヤモンドを組み合わせた、アシンメトリックなデザイン。

Boucheron
ブシュロン クライアントサービス
TEL/0120-230-441
URL/www.boucheron.com

Magazine

JANUARY / FEBRUARY 2025 N°183

2024.11.28 発売

Future Vision

25年未来予報

オンライン書店で購入する