フェルナン・レジェ、空山基ほか、“機械と人間の関係”を問うアート展@ポーラ美術館 | Numero TOKYO
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フェルナン・レジェ、空山基ほか、“機械と人間の関係”を問うアート展@ポーラ美術館

AI時代が幕を開けようとする今、約100年前のアートを通して、機械と人間の関係を問いかける展覧会が開催。「モダン・タイムス・イン・パリ 1925-機械時代のアートとデザイン」は、神奈川・箱根のポーラ美術館にて、2024年5月19日(日)まで。

1920年代、フランス・パリをはじめとする欧米の都市では、第一次世界大戦からの復興による工業化が急速に進み、ダイナミックな「機械時代(マシン・エイジ)」時代に突入した。本展は、そんな100年前における機械と人間との関係をめぐる様相について、アートを通じて紹介する試みだ。

本展では、20年代に活躍したフェルナン・レジェやコンスタンティン・ブランクーシ、シュールレアリスムのアーティストらの作品を通じて、彼らが表現した機械への賛美や反発について紹介。また、産業技術や都市の発達の視点から、当時を代表する装飾様式「アール・デコ」を“機械時代”と捉え直すことによって、この様式が持つモダン(現代的)な側面から作品に注目する。

展示風景より。第1章「機械と人間:近代性のユートピア」 Photo by Ooki JINGU
展示風景より。第1章「機械と人間:近代性のユートピア」 Photo by Ooki JINGU

フェルナン・レジェ『鏡を持つ女性』(1920年)ポーラ美術館
フェルナン・レジェ『鏡を持つ女性』(1920年)ポーラ美術館

また我が国においては、日本のグラフィックデザイナーの先駆けとなった杉浦非水のポスター作品や、レジェに感化された古賀春江、機械美に魅せられた河辺昌久らの作品をとおして、大正末期から昭和初期にかけてのモダニズムを検証。
エピローグでは、ムニール・ファトゥミ、空山基、ラファエル・ローゼンダールなど、機械文明やロボット、デジタル時代の視覚性をテーマにする現代アーティストらの作品を紹介する。

さらには、同館1Fのアトリウム ギャラリーで開催の「HIRAKU Project Vol.15 大西 康明 境の石」にもご注目を。銅箔を叩いて成型した、現代アーティスト・大西康明(おおにし・やすあき)による圧巻の大型のインスタレーションをご堪能あれ。

AIが人々の生活を大きく変えつつある今だからこそ、見つめ直したい作品の数々。ぜひお見逃しなく!

展示風景より。空山基 Courtesy of NANZUKA © Hajime Sorayama
展示風景より。空山基 Courtesy of NANZUKA © Hajime Sorayama

 

※掲載情報は12月20日時点のものです。
開館日や時間など最新情報は公式サイトをチェックしてください。

モダン・タイムス・イン・パリ 1925-機械時代のアートとデザイン
会期/2023年12月16日(土)〜2024年5月19日(日)
会場/ポーラ美術館
住所/神奈川県足柄下郡箱根町仙石原小塚山1285
料金/大人 1800円、大学・高校生 1300円、中学生以下 無料、65歳以上 1600円

時間/09:00~17:00(入館は16:30まで)

休館/会期中無休(展示替えによる臨時休館あり)
TEL/0460-84-2111

URL/www.polamuseum.or.jp/sp/moderntimesinparis1925/

Text : Manami Abe

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