注目が高まる現代美術家・大巻伸嗣の新作個展@アートフロントギャラリー | Numero TOKYO
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注目が高まる現代美術家・大巻伸嗣の新作個展@アートフロントギャラリー

インスタレーション 『Gravity and Grace』 部分 ©︎Shinji Ohmaki Studio
インスタレーション 『Gravity and Grace』 部分 ©︎Shinji Ohmaki Studio

現代美術家の大巻伸嗣(おおまき・しんじ)による個展「moment」が、東京・代官山のアートフロントギャラリーにて開催。会期は、2023年11月3日(金・祝)〜26日(日)まで。

大巻伸嗣 『Gravity and Grace ̶ moment 20/10/2023』 (2023年)
大巻伸嗣 『Gravity and Grace ̶ moment 20/10/2023』 (2023年)

大巻はこれまで、「存在するとはいかなることか」という問いを掲げ、大きな波のように柔らかに舞う薄い布や、闇に浮かぶ光の玉、床一面の消滅していく絵画など、動的に変化し身体の感覚を揺さぶるような大規模インスタレーション作品を数多く制作してきた。

参考インスタレーション 『Gravity and Grace』 (2023年) Photo courtesy of A4 Art Museum
参考インスタレーション 『Gravity and Grace』 (2023年) Photo courtesy of A4 Art Museum

先月まで青森の弘前れんが倉庫美術館にて個展「地平線のゆくえ」を開催し、続いて東京・六本木の国立新美術館で大型個展「Interface of Being 真空のゆらぎ」が開幕したばかり。小誌『Numero TOKYO(ヌメロ・トウキョウ)』も注目し続けている、実力派アーティストの一人だ。

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大巻伸嗣 個展「moment」展示風景、2023、アートフロントギャラリー、photo by Fumihito Nagai
大巻伸嗣 個展「moment」展示風景、2023、アートフロントギャラリー、photo by Fumihito Nagai

本展では、代表作の一つである巨大な壺型のインスタレーション作品『Gravity and Grace』が放つ、光と影を捉えたフォトグラム作品を発表する。本作は、美術館に実際に展示しているインスタレーション作品をフォトグラムとして印画紙に焼き付けたもの。深夜の美術館を暗室にして制作が行われたという。

大巻伸嗣 個展「moment」展示風景、2023、アートフロントギャラリー、photo by Fumihito Nagai
大巻伸嗣 個展「moment」展示風景、2023、アートフロントギャラリー、photo by Fumihito Nagai

アートフロントギャラリーでの個展は実に7年ぶり、大きな話題を呼んでいる国立新美術館での個展と同時期の開催となる。新たな試みにチャレンジしていく大巻伸嗣の作品世界を、ぜひあわせて体感してみたい。

※掲載情報は11月2日時点のものです。
開館日時など最新情報は公式サイトをご確認ください。

「moment」
会期/2023年11月3日(金・祝)〜26日(日)
会場/アートフロントギャラリー
住所/東京都渋谷区猿楽町29-18 ヒルサイドテラスA棟
開館時間/水~金 12:00〜19:00、土、日および11月23日(木・祝) 11:00〜17:00
休館日/月、火
URL/www.artfrontgallery.com/exhibition/archive/2023_10/4885.html

 

 

Text : Akiko Kinoshita

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