森田恭通が写し出す“ヴェルサイユ宮殿”の写真展@シャネル・ネクサス・ホール | Numero TOKYO
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森田恭通が写し出す“ヴェルサイユ宮殿”の写真展@シャネル・ネクサス・ホール

© YasumichiMorita/Château de Versailles
© YasumichiMorita/Château de Versailles

インテリアデザイナー/アーティストの森田恭通(もりた・やすみち)による写真展「In Praise of Shadows – ヴェルサイユ宮殿」が、東京・銀座のシャネル・ネクサス・ホールにて開催。会期は、2023年9月27日(水)〜11月5日(日)まで。

展示風景より。 © CHANEL
展示風景より。 © CHANEL

ラグジュアリーでグラマラスな空間構成で知られるインテリアデザインをはじめ、グラフィックやプロダクトに至るまで、幅広い創作活動を行っている森田恭通。アーティストとしても積極的に活動し、2015年よりパリで継続して写真展を開催している。

本展では、独自の審美眼でとらえたヴェルサイユ宮殿の多彩な表情を、光と影、表と裏、地上と地下といったさまざまな対比を交えながら、約100点におよぶ写真を通して紹介する。

展示風景より。 © CHANEL
展示風景より。 © CHANEL

森田恭通は、数年にわたりヴェルサイユ宮殿を幾度となく訪問。四季によって異なるニュアンスをもたらす陽光にこだわりながら、黄金と光のきらめきに満ちたバロック建築の陰影をモノクロ写真に収めてきた。国王が変わるたび、その権力を誇示するように塗り替えられたディテールが絡み合い、層となっているヴェルサイユ宮殿。森田は時代を経るごとにミニマムになっていくそのデザインを、レンズ越しに追い続けた。

© YasumichiMorita/Château de Versailles
© YasumichiMorita/Château de Versailles

谷崎潤一郎の同名の随筆にちなんで「In Praise of Shadows(陰翳礼讃)」 と題された本展に寄せて森田は、「どの時代にも変わらない人間の“光と陰”を写すために、ヴェルサイユ宮殿ほどふさわしい空間は存在しない」と述べている。

通常は入ることができない舞台裏にも足を踏み入れ、途方もない栄華の痕跡を丁寧に切り取っていくことで生み出された作品たち。真夜中を除き、ほぼ自然光で
映し出された作品世界を、この機会にぜひ体感してみよう。

※掲載情報は10月2日時点のものです。
開館日時など最新情報は公式サイトをご確認ください。

「In Praise of Shadows – ヴェルサイユ宮殿」 森田恭通 写真展
会期/2023年9月27日(水)〜11月5日(日)
会場/シャネル・ネクサス・ホール
住所/東京都中央区銀座3-5-3 シャネル銀座ビルディング4F
開館時間/11:00〜19:00
※最終入場は18:30まで
休館日/会期中無休
URL/nexushall.chanel.com/program/2023/versailles/

Text : Akiko Kinoshita

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