米原康正がキュレーターを務めるギャラリーが原宿にオープン! 7月21日よりgataの個展開催
『Numero TOKYO』2022年3月号(No.154)の巻頭特集「ガールズカルチャー最前線」で、次世代のアーティストを紹介してくれた編集者/アーティストの米原康正がキュレーターを務めるギャラリー tHE GALLERY HARAJUKUが、原宿のとんちゃん通りにオープン。そのこけら落として、7月21日(金)からgataによる個展『SYNCHRO』が開催される。
90年代には伝説のギャル雑誌『egg』の創刊に携わり、2000年代に入るとAKB48のプロジェクトにも参画するなど、マスカルチャーのど真ん中で辣腕を振るう一方、現在のSNSカルチャーを先取りしたとも言える素人のスナップ写真をエディットした『アウフォト』の発行やチェキを使ったポートレート作品などを発表。権威的なアートシステムの外側に立脚した表現方法で、従来のアート業界や既存メディアに揺さぶりをかけ続けてきたヨネちゃんこと米原康正。
近年は、国内外の若手アーティストを見出し、その活動をサポートする傍ら自身もアーティストとして創作活動を行ってきた彼が、満を持してギャラリーをオープンした。オープンに際して発表されたステイトメントを一部抜粋・要約すると、自身のキュレーションについて、受け取る人によって当たり外れのある、いくぶん癖があるものだと自認している。ただ、その振り幅の大きさこそが、鑑賞者にとって今まで見たことや感じたことのない価値観を提示するきっかけになるのでは? と自信を覗かせた。同時にそんな癖があるギャラリーが少ないからこそ、自らギャラリーを作ったのだという。
そんな一癖も二癖もあるtHE GALLERY HARAJUKUでは、7月21日(金)からイラストを軸に活動するアーティスト、gataの個展が開催。2017年にキャリアをスタートしたgataは、米原が顧問を務める「WEGO放課後アート部」主催の第三回SNSアートコンテストでWEGO賞を受賞。その後、BALLISTIK BOYZ from EXILE TRIBEのMVに作品を提供したり海外のアパレルショップの壁画などに加え、先述した『Numero TOKYO』No.154のイラスト表紙を制作。近年は、“アニメと実写の中間”をコンセプトにしたイラストを描いており、そのスタイリッシュなタッチと独特のユーモアが潜む作品は、国内外から注目を集めている。本展では初公開となる新作26点が展観される予定だ。
なお、会期終了は7月30日(日)。アートシーンのアウトサイダーとして、様々なアプローチを仕掛ける米原康正のキュレーションも含めて、tHE GALLERY HARAJUKUの今後の展開に期待したい。
tHE GALLERY HARAJUKU presents
gata solo exhibition“SYNCHRO”
会期/7月21日(金)〜7月30日(日)
時間/11:00〜19:00
休廊日/7月24日、25日
住所/東京都渋谷区神宮前3丁目20-21-1階C
プロデュース/久々野智 小哲津(くくのち こてつ)
ファウンダー/川尻征司
Text:Tetsuya Sato