膨大で多様な絵画を残した中園孔二、過去最大規模の個展が開催中
卓越したセンスを持ち、絵画を多数描きながらも25歳の若さで生涯の幕を閉じた中園孔二。多様な作品群と創作活動の謎に迫る大規模展が、香川県・丸亀市にある丸亀市猪熊弦一郎現代美術館にて開催中。
見る者に鮮烈な印象を与える絵画を多彩なバリエーションで表した、画家の中園孔二。高校2年生の頃に美術の道を志し、東京藝術大学卒業後、関東を拠点に制作活動を行ったのち、香川県に移住。25歳という若さで亡くなるまでの約9年間に膨大な数の絵画作品を残した。
本展は、未発表作品も多数含むキャンバス作品約220点が公開。2014年末に移住し、生涯最後を過ごしたゆかりある土地・香川県で開催する大規模個展となる。
国内外の展覧会での紹介や、雑誌『芸術新潮』での評伝など、今なお注目を集め続ける中園。多様な絵画を生み出した創作活動はいまだ謎に包まれた部分もあり、本展では中園の絵画を網羅的に紹介するとともに、インタビュー映像やイメージの源泉が伺えるドローイング、蔵書などの資料も併せて紹介し、その創作活動の謎に迫るという。
卓越したセンスによって生み出された無数の絵画とともに、作家のまなざしに触れられる機会となりそうだ。
※掲載情報は6月26日時点のものです。
開館日や時間など最新情報は公式サイトをチェックしてください。
「中園孔二 ソウルメイト」
会期/2023年6月17日(土)〜9月18日(月・祝)
会場/丸亀市猪熊弦一郎現代美術館 3 階展示室 C
住所/香川県丸亀市浜町 80-1
料金/一般950円、大学生650円、高校生以下または18歳未満・丸亀市在住の65歳以上・各種障害者手帳をお持ちの方とその介護者1名は無料
時間/10:00〜18:00(入館は17:30まで)
休館/月曜日(ただし7月17日、9月18日は開館)、7月18日(火)
TEL/0877-24-7755
URL/www.mimoca.org
Text:Akane Naniwa