目の前の“今”を捉え続ける 写真家アリ・マルコポロス展 | Numero TOKYO
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目の前の“今”を捉え続ける 写真家アリ・マルコポロス展

Ari Marcopoulos『Ayumu』(2023年)
Ari Marcopoulos『Ayumu』(2023年)

アメリカ・ニューヨークのブルックリンを拠点に活動するアーティスト、アリ・マルコポロスの個展が開催中。東京・天王洲のMAKI Gallery/天王洲 Ⅱ,東京にて、2023年7月22日(土)まで。


アーティスト、写真家、映像作家などとして活動し、グッチのアレッサンドロ・ミケーレともコラボレーションするなど、大きな注目を集めるアリ・マルコポロス(オランダ・アムステルダム生まれ)。作品の被写体になっているのは、著名なアーティストやミュージシャン、スケートボーダー、スノーボーダーのほか、マルコポロスが日々の生活で出会った人々や場所など。それらをドラマチックに演出するのではなく、対峙する目の前の情景を直接的に切り取ることに成功している。

本展「Against the Current」では、新作を中心に作品を展示。平野歩夢をはじめ、世界中のトップスノーボーダーを集めて実施されたプロジェクトによって生まれた映像作品『Butter』は、あるスノーボーダーが滑走する様子を撮影したもの。雪と氷の上を滑る力強い音と、スノーボーダーが宙に浮いている間の完全な静けさが見事に捉えられている。

また、同プロジェクトを実施したアルプスでの体験を経て、この世界のスケールや人間の立ち位置を意識するようになったというマルコポロス。広大な自然に囲まれた孤独な人物の作品も多く展示されるほか、人間には理解の及ばない“何か”を感じさせる『Aura』と題された作品からもその影響を感じることができる。

本展をぜひ、お見逃しなく。

Ari Marcopoulos『Aura』(2023年)
Ari Marcopoulos『Aura』(2023年)

Ari Marcopoulos『Target』(2023年)
Ari Marcopoulos『Target』(2023年)

※掲載情報は6月26日時点のものです。
開館日や時間など最新情報は公式サイトをチェックしてください。

アリ・マルコポロス「Against the Current」
会期/2023年6月17日(土)〜7月22日(土)

会場/MAKI Gallery/天王洲 II, 東京
住所/東京都品川区東品川1-32-8
料金/無料

時間/11:30〜19:00

休廊/日・月曜日
TEL/03-6810-4850

URL/www.makigallery.com/exhibitions/9084/

Text : Manami Abe

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