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デザイナー・岡崎智弘と三澤遥による「亀倉雄策賞」受賞記念展

2023.6.17up

岡崎智弘個展「STUDY」ポスタービジュアル

グラフィックデザイナーにとって最も栄誉ある賞の一つである「亀倉雄策賞」の受賞記念として、デザイナーの岡崎智弘と、三澤遥の個展がそれぞれ開催される。会場は、東京・新橋のクリエイションギャラリーG8。

日本のグラフィックデザイン史に輝く巨匠・亀倉雄策（1915-97）の生前の業績をたたえ、グラフィックデザインの発展に寄与することを目的として設立された「亀倉雄策賞」。第25回となる今回は、史上初の2名同時受賞となった。

受賞者の岡崎智弘は、1981年生まれ。ビジュアルデザインを中心に、文化と経済の両輪でデザイン活動に力を注いできた岡崎の作品は、テレビ番組『デザインあneo』（NHK Eテレ）内におけるコンテンツ映像で、「あ」の一文字と白い紙のみを素材とした『デザインあneo あのテーマ』。選考委員からは「イメージがどのような視覚体験として伝わるかというグラフィックデザインの原点を感じさせる」などと高い評価を得た。

第25回亀倉雄策賞岡崎智弘「デザインあneo あのテーマ」

第25回亀倉雄策賞三澤遥「玉造幼稚園」

一方の三澤遥は、1982年生まれ。ものごとの奥に潜む原理を観察し、そこから引き出した未知の可能性の視覚化に挑み続けてきた三澤の作品は、円筒形を駆使した立体造形と独特の配色による、「玉造幼稚園」のサイン計画だ。選考委員会からは、「この数年、高いレベルで受賞を競ってきた三澤の仕事に共通するデリケートさを持った作品」などと評された。

岡崎智弘の個展「STUDY」、そして三澤遥による「Just by」。どちらもぜひ、お見逃しなく。