クリストファー・ノーラン、新作『オッペンハイマー』は究極の大作映画
クリストファー・ノーラン監督が新作映画『オッペンハイマー』を、究極のブロックバスター映画と自負している。キリアン・マーフィー主演の同新作は、原爆の父として知られるロバート・オッペンハイマーを描いた映画で、これ以上重要な物語を扱ったことはないとノーラン監督はエンパイア誌に語った。
「あらゆる超大作映画の中で究極な賭けとなるのは、世界の生き残りに関するもので、それがこの物語だ。オッペンハイマーの物語以上にイチかバチかとなる話を私は知らない。それはまさに真実だから」「あまりにシリアスな話題にエンターテイメントという言葉を使うのはややこしいが、映画のエンターテインメントの形は様々だ。これは心を掴む説得力のある物語で、伝えられることを名誉に感じている」
また同新作の撮影で最も大変だったのは、CGIなしでニューメキシコ州の砂漠でオッペンハイマーによるトリニティ実験を描くことだったそうで、ノーラン監督はこう続ける。「私は多くの映画で大爆発のシーンをやってきたが、今回は多くのキャストのもと、真夜中に砂漠でやるということで非常に変わった撮影だった。実際に巨大な爆発をさせて、それを収めたんだ」「究極のスケールでそんな事をしたから、その瞬間は忘れようがない。大気に火をつけてしまう可能性を誰もが頭に描いていた。そんなテンションを保ち続けたのは凄いことだった」
一方オッペンハイマー役のキリアンは同新作を大スクリーンで見て欲しいとして同誌にこう語っている。「これは映画館での経験が必須なものだと思う。それが自分が言わなくてはいけないお決まりのセリフだというのもわかっている。けどこれはできるだけバカでかいスクリーンで見なきゃいけないよ。皆の頭のふたが吹き飛ぶような瞬間があるから」
そんな同新作は7月21日に全米公開予定だ。
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