マレーネ・ディートリヒのブレスレット、6億円超で落札
マレーネ・ディートリヒのブレスレットが450万ドル(約6億2500万円)で落札された。ヴァンクリーフ&アーペルのルビーとダイヤモンドを使った「ジャルティエール」ブレスレットは、ハリウッドの伝説的女優ディートリヒが1951年のアカデミー賞やアルフレッド・ヒッチコック監督の映画『舞台恐怖症』で着用、今回ニューヨークのクリスティーズに出品され驚愕の値段を付けることとなった。
ジュディ・ガーランドが『オズの魔法使』で使用したルビー色の靴など数多くのハリウッドスターのアイテムを長年扱ってきたクリスティーズ、今回のオークション「ザ・マグニフィセント・ジュエルズ・オブ・アン・アイゼンハワー」には他にも、ティファニー、ブルガリ、カルティエのアクセサリーなどが出品されていた。
ディートリヒのブレスレットについてクリスティーズのジュエリー専門家クレイボーン・ポインデクスター氏はハリウッド・リポーターに、こう話している。「このブレスレットはあらゆる意味でレジェンドと言えます。ディートリヒのお気に入りのジュエリーの1つでした。大胆かつスケールも大きく素晴らしい曲線を描くものです。1950年のアルフレッド・ヒッチコックの映画『舞台恐怖症』で、彼女はそれをとても美しく身に着けていました。そしてこのデザインが非常に彫刻的であることに関心すると思います。特定の時代に合うものではありません。アールデコのジュエリーではないし、レトロジュエリーとも違います。ハイグラマーといった類でしょうか。これ自体がアート作品と言えると思います」
全31点から成る今回のオークションは、総額1150万ドル(約16億円)を記録、ディートリヒの同アイテムが他を引き離し最高落札価格となった。第34代アメリカ合衆国大統領ドワイト・D.アイゼンハワーの孫娘アン・アイゼンハワーのコレクションを集めた同オークション、ちなみに同アイテムの落札予想価格は250万ドルから450万ドル(約3億4800万円から6億2500万円)で、7日(水)予想価格の上限で売却が決まった。