Galerie Supermarktが新たなスペースを東京・神宮前にオープン! | Numero TOKYO
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Galerie Supermarktが新たなスペースを東京・神宮前にオープン!

これまで特定のスペースを持たず、作品、そしてアーティストに最適な場所で展覧会を企画・運営してきた「Galerie Supermarkt」が、2023年6月3日(土)より東京・神宮前に新スペースをオープン。こけら落としとして、サン・ウー・キムとヨハネス・ボシシオによる展覧会「Welcome to my melancholy」を開催中。

2021年、世界的なパンデミックを機に従来とは異なる現代アートへのアプローチへの必要性を感じ、活動を開始したという「Galerie Supermarkt」。あえてスペースを持たず、作品とアーティストに最適な場所で展覧会を構成することで、さまざまな場所、空間、環境と共鳴し、従来の展示の制限を突破して柔軟で開放的な展示の表現と体験を提案してきた。

この度、新スペースが東京・神宮前にオープン。1Fと地下1Fの2空間にて展覧会プログラムを構成し、環境を反映しやすいスペースの特性を考慮し展覧会を行う場となった。オープンを記念する第一回として、韓国出身・ロンドン育ちのアーティストのサン・ウー・キムとイタリア生まれでロンドンを拠点に活動するアーティスト、ヨハネス・ボシシオによる展覧会「Welcome to my melancholy」が開催中だ。

サン・ウー・キムは、絵画と写真の境界線を曖昧にするイメージをさまざまなメディアで作成し、絵画の定義に対して疑問を投げかけるアーティスト。ユニークなアプローチとアイデンティティと現実に関連するテーマを探究し、今世界で注目を集める現代アーティストの一人だ。BurberryやKENZO、OFF-WHITEなど数々のショーへの登場や、広告、雑誌などで活躍するモデルとしても知られる。

ヨハネス・ボシシオは、人間と機械の関係や、人物と地面、身体と心、物質と非物質、有機と無機、動物と機械の分離などの二元論の超越を探究する。性別、人種、資本主義の意味と境界を再考することにより、精神的な探求を可能にし、従来の考え方や既存の境界を打ち破ることを試みるアーティストだ。

本展は、2人のアーティストの対話を通じて脆弱さ、美しさ、内省について探究。資本主義社会における生産性と成功への社会的な圧力、人間の感情の複雑さ、そしてそんな生きづらい世界において芸術が共感と理解を促進する上で果たす役割について触れているという。両者が共有する脆弱性と信頼性の強調を通じて、しばしば断絶と分裂を感じる世界において、つながりと共感の重要性を思い出させる展覧会となった。ぜひお見逃しなく。

サン・ウー・キム&ヨハネス・ボシシオ「Welcome to my melancholy」
会期/2023年6月3日(土)〜7月9日(日)
会場/Galerie Supermarkt
住所/東京都渋谷区神宮前3丁目7番12号
開館時間/11:00〜18:00
休廊/日・月曜
URL/www.instagram.com/galerie_supermarkt/

Text:Akane Naniwa

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