伝統と革新を融合させた正統派具象画家、カリム・B・ハミドの作品が公開中 | Numero TOKYO
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伝統と革新を融合させた正統派具象画家、カリム・B・ハミドの作品が公開中

1966年、カリフォルニア州ロサンゼルス生まれのアーティスト、カリム・B・ハミドの展覧会「Upon The End of Play and Infancy」が、東京・銀座のメグミオギタギャラリーにて開催。新作ペインティング約12点が紹介される。

figure abstraction.fetish nuance 66 (the Visitation), 2022-2023, 122 x 122 cm, oil and acrylic, mixed media on wood panel
figure abstraction.fetish nuance 66 (the Visitation), 2022-2023, 122 x 122 cm, oil and acrylic, mixed media on wood panel

欧米を中心に数多くの個展やグループ展を開催し、作品は世界中のコレクターに収蔵されているカリム・B・ハミド。古典的な美術史から現代の大衆文化に至るまで、女性の身体が常に理想化され、消費されてきたことを主題とし、歴史やメディアにおいて女性が極めて表面的に表現されることについてさまざまな情報源を参照しながら、歪められ、誇張された女性像を描くことで、男性の視線が何を意味するのかに焦点を当て作品を制作してきた。見ているものだけでなく、どう見るかという芸術に対する考察でもあるという。

また、ハミドは自身の作品を「心霊考古学」と呼び、そのインスピレーションとして、具象画家のフランシス・ベーコン、映画監督のアンドレイ・タルコフスキー、そして作曲家のアルフレート・シュニトケを挙げている。ハミドはこうした美術学生時代の発見をきっかけに、長く受け継がれてきたものと、何か新しく、かつ分離したものを作品に導入する方法を独自に追求してきた。

Portrait 61(detail), 2022, 32 x 24 cm, oil and acrylic, mixed media on wood panel
Portrait 61(detail), 2022, 32 x 24 cm, oil and acrylic, mixed media on wood panel

本展では、新作ペインティング約12点を公開。過激さと神聖さ、荒々しさと繊細さを見事に調和させた作品たちだ。観察される人物や物事の要素を、通常の条件づけられた目には映らない深度で描き出す、ハミドの作品にぜひ注目を。会期は6月10日(土)まで。

カリム・B・ハミド / Karim B Hamid
カリム・B・ハミド / Karim B Hamid

※掲載情報は5月16日時点のものです。
開館日や時間など最新情報は公式サイトをチェックしてください。

カリム・B・ハミド「Upon The End of Play and Infancy」
日時/2023年5月19日(金)〜6月10日(土)
時間/12:00〜18:00
場所/メグミオギタギャラリー
住所/東京都中央区銀座2-16-12 B1
休廊/日・月・祝日
URL/www.megumiogita.com/

Text:Akane Naniwa

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