不安や孤独をポップに描く アレックス・ダ・コルテ個展 @金沢21世紀美術館 | Numero TOKYO
Art / Post

不安や孤独をポップに描く アレックス・ダ・コルテ個展 @金沢21世紀美術館

アレックス・ダ・コルテ『開かれた窓』(2018年) © Alex Da Corte studio
アレックス・ダ・コルテ『開かれた窓』(2018年) © Alex Da Corte studio

現代アーティストのアレックス・ダ・コルテによる、アジアの美術館で初めての個展が開催中。石川県金沢の金沢21世紀美術館にて、2023年9月18日(月・祝)まで。

1980年、アメリカ・ニュージャージー州生まれの現代アーティスト、アレックス・ダ・コルテ。アメリカ特有のポップな色使いと見覚えのあるキャラクターのイメージからなるダ・コルテの映像作品は、一見楽しげでありながら、人間の不安や孤独、寂しさも映し出している。2019年の「ヴェネチア・ビエンナーレ」でその名が知られて以来、世界的に注目を浴びている存在だ。

アレックス・ダ・コルテ『ゴム製鉛筆の悪魔』(2018年) © Alex Da Corte studio
アレックス・ダ・コルテ『ゴム製鉛筆の悪魔』(2018年) © Alex Da Corte studio

アレックス・ダ・コルテ『THE SUPERMAN』(2018年) © Alex Da Corte studio
アレックス・ダ・コルテ『THE SUPERMAN』(2018年) © Alex Da Corte studio

ダ・コルテにとってアジアの美術館で初めてとなる本展では、最近作を含む全11点の大型映像インスタレーションを中心に作品を展示。箱型のスクリーンに投影されるさまざまにサンプリングされたイメージは、アメリカの消費文化のポップさと現実の陰鬱さが共存する不思議な魅力に満ちている。また、ダ・コルテ自身がほとんどの登場人物を演じている点も見どころの一つとなっている。

視覚情報が押し寄せる現代、氾濫するイメージがもたらすものは一体何か?と問いかける、本展「新鮮な地獄」。ぜひ、お見逃しなく。

 

 

※掲載情報は5月11日時点のものです。
開館日や時間など最新情報は公式サイトをチェックしてください。

Alex Da Corte Fresh Hell アレックス・ダ・コルテ 新鮮な地獄
会期/2023年4月29日(土・祝)~9月18日(月・祝)
会場/金沢21世紀美術館 展示室7~12、14
住所/金沢市広坂1-2-1
料金/一般 1200円、大学生 800円、小中高生 400円、65歳以上 1000円
時間/10:00~18:00(金・土曜日は20:00まで)
休館/月曜日(但し、7月17日、9月18日は開場)、5月14日(日)、7月18日(火)
URL/www.kanazawa21.jp/

Text : Manami Abe

Magazine

JANUARY / FEBRUARY 2025 N°183

2024.11.28 発売

Future Vision

25年未来予報

オンライン書店で購入する