アートの街・前橋へ「まえばしガレリア」にタカ・イシイギャラリーもオープン! | Numero TOKYO
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アートの街・前橋へ「まえばしガレリア」にタカ・イシイギャラリーもオープン!

Photo:Shinya Kigure
Photo:Shinya Kigure

2023年5月7日(日)、群馬県・前橋に「まちの開発舎」が開発、運営を手がけるアートレジデンス「まえばしガレリア」が登場した。建築家・平田晃久による設計で、アートギャラリーとレジデンス、飲食店からなる複合施設。1階にはタカ・イシイギャラリーによる「ギャラリー1」と、小山登美夫ギャラリーなど複数のギャラリーが共同で運営する「ギャラリー2」がオープン。

前橋駅から歩いて約12分、前橋中心商店街の「銀座通り二丁目商店街」に現れた「まえばしガレリア」。そこは約100年前から60年ちかく、映画館があった場所だったという。



設計は太田市美術館・図書館なども手がけた建築家・平田晃久。地上4階建てで、1階には2つのギャラリースペース、5月末にはフランス料理のレストランもオープン予定で、2階から4階は大きなテラス付きの分譲レジデンスとなる。

1階の「ギャラリー1」はタカ・イシイギャラリーが、そして「ギャラリー2」は小山登美夫ギャラリーと rin art association、Art Office Shiobara、MAKI Galleryが共同運営する。

Photo:Shinya Kigure
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Dinos Chapman『Believe』(2022年) ©Dinos Chapman/Photo: Kenji Takahashi/Courtesy of Taka Ishii Gallery
Dinos Chapman『Believe』(2022年) ©Dinos Chapman/Photo: Kenji Takahashi/Courtesy of Taka Ishii Gallery


現在、ギャラリー1「タカ・イシイギャラリー前橋」では、ディノス・チャップマンによる「ƎVƎI⅃Ǝ𐐒」(「BELIEVE」の反転文字)展が開催中。弟・ジェイクとの通称「チャップマン・ブラザーズ」としても知られるロンドン出身のアーティスト、ディノス・チャップマンによる、ペインティングやドローイングの近作が展示され、そのうち6点が本展のために制作された。

Photo:Shinya Kigure
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Photo:Shinya Kigure
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そしてギャラリー2では、各ギャラリーが選んだアーティストの作品を紹介する「ceremony」展が開催されている。ミヤ・アンドウ(MAKI Gallery)、鬼頭健吾(rin art association)、工藤麻紀子(小山登美夫ギャラリー)、ヴィック・ムニーズ(Art Office Shiobara)の作品が並ぶ。

Photo:Shinya Kigure
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まだ芽ぶいたばかりだが、上層階から緑に覆われていくであろう外観、通りに面した開放感のあるギャラリー、そして広場のような空間。人々が自然と集う場となっている。

平田晃久は「私たちは大きな樹冠のように緑化されたボリュームを浮かべ、一本の樹の下に人々が集まるように、人々の自由な活動で満ちた場所をつくりたいと考えました」とコメントしている。

また、このエリアには、2020年にオープンした建築家・藤本壮介が手がけた「白井屋ホテル」、さらには美術館「アーツ前橋」も。少しずつ変わりゆく街並みを楽しみながら、ぜひ、注目の前橋でぶらりアート散歩を!

まえばしガレリア
住所/群馬県前橋市千代田町五丁目9-1

URL/www.towndevelop.jp

ギャラリー1

タカ・イシイギャラリー ディノス・チャップマン「ƎVƎI⅃Ǝ𐐒」展
エントランスには、ケリス・ウィン・エヴァンスの「Mantra」を展示
ギャラリー2 

4ギャラリー合同「ceremony」展 
ミヤ・アンドウ(MAKI Gallery)、鬼頭健吾(rin art association)、工藤麻紀子(小山登美夫ギャラリー)、ヴィック・ムニーズ(Art Office Shiobara)


期間/2023年5月6日(土)~7月8日(土)まで
開廊時間/11:00~19:00
休廊日/月、火、祝



Text:Hiromi Mikuni

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