約20年ぶりの「マティス展」 待望の開催 @東京都美術館 | Numero TOKYO
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約20年ぶりの「マティス展」 待望の開催 @東京都美術館

アンリ・マティス『豪奢、静寂、逸楽』(1904年)ポンピドゥー・センター/国立近代美術館 Centre Pompidou, Paris, Musée national d’art moderne-Centre de création industrielle
アンリ・マティス『豪奢、静寂、逸楽』(1904年)ポンピドゥー・センター/国立近代美術館 Centre Pompidou, Paris, Musée national d’art moderne-Centre de création industrielle

20世紀芸術の巨匠、アンリ・マティスの大規模展が、日本では約20年ぶりに開催。「マティス展」は、東京・上野の東京都美術館にて、2023年8月20日(日)まで。


色彩が持つ表現力を重視した絵画様式「フォービスム(野獣派)」を生み出し、モダンアートの誕生に決定的な役割を果たしたフランスの巨匠アンリ・マティス。84歳で亡くなるまでのその生涯は、観る者の感覚に直接訴えかけるような鮮やかな色彩と光の探求に捧げられ、今もなお世界中のアーティストに多大な影響を与え続けている。

アンリ・マティス『夢』(1935年)ポンピドゥー・センター/国立近代美術館 Centre Pompidou, Paris, Musée national d’art moderne-Centre de création industrielle
アンリ・マティス『夢』(1935年)ポンピドゥー・センター/国立近代美術館 Centre Pompidou, Paris, Musée national d’art moderne-Centre de création industrielle

日本では約20年ぶりの大規模開催となる「マティス展」は、世界最大規模のマティスコレクションを所蔵するパリのポンピドゥー・センターの全面的な協力を得て実現した。見どころの一つは、日本では初公開となる活動初期の傑作『豪奢、静寂、逸楽』(1904年)。本作は、ポール・シニャックの影響下で新印象主義の原理を引用して描かれたもので、マティスがフォービスムに進むきっかけとなった重要な作品として知られている。

本展では絵画はもちろんのこと、彫刻やドローイング、版画、切り紙絵など、約150点の名作が集結。また、晩年の最大の傑作であり、マティス自身がその生涯の創作の集大成とみなした、南仏ヴァンスのロザリオ礼拝堂に関する貴重な資料にも大きな注目が集まる。

“色彩の魔術師”巨匠アンリ・マティスによる、豊かな色彩と生命感あふれる筆致を、その目でとくとご堪能あれ。

アンリ・マティス『赤の大きな室内』(1948年)ポンピドゥー・センター/国立近代美術館 Centre Pompidou, Paris, Musée national d’art moderne-Centre de création industrielle
アンリ・マティス『赤の大きな室内』(1948年)ポンピドゥー・センター/国立近代美術館 Centre Pompidou, Paris, Musée national d’art moderne-Centre de création industrielle

※掲載情報は4月25日時点のものです。
開館日や時間など最新情報は公式サイトをチェックしてください。

マティス展
会期/2023年4月27日(木)〜8月20日(日)
会場/東京都美術館 企画展示室
住所/東京都台東区上野公園8-36
料金/一般 2200円、大学生・専門学校生 1300円、65歳以上 1500円
※日時指定予約制
時間/9:30~17:30(金曜日は、20:00まで)
休室/〉月曜日、7月18日(火)(但し、5月1日(月)、7月17日(月・祝)、8月14日(月)は開室)
TEL/050-5541-8600(ハローダイヤル)
URL/matisse2023.exhibit.jp/

Text : Manami Abe

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