広がる、おもしろい!「谷川俊太郎 絵本★百貨展」PLAY! MUSEUMにて開催
東京・立川の美術館「PLAY! MUSEUM」にて、「谷川俊太郎 絵本★百貨展」が開催されている。2023年7月9日(日)まで。「意味があるより、おもしろく」をかかげ、詩人・谷川俊太郎の絵本約20冊を、アートディレクター、映像作家、建築家などのクリエイターと共に、原画や朗読、アニメーション、インスタレーションなどを用いて紹介していく。
JR立川駅北側に位置し、昭和記念公園エリアへとつながる複合施設「GREEN SPRINGS」内「PLAY! MUSEUM」。2020年にオープンした「絵とことば」がテーマの美術館だ。
「谷川俊太郎 絵本★百貨展」で取り上げられる約20冊の絵本には、1956年に出版された第4詩集『絵本』をはじめ、具体美術協会で活躍していたアーティスト・元永定正との『もこ もこもこ』、グラフィックデザイナー・粟津潔との『まるのおうさま』、和田誠との『あな』、写真家・沢渡朔との写真絵本『なおみ』、今村昌昭との写真絵本『こっぷ』、さらには松本大洋、tupera tupera、Noritakeなど、1960年代から現在まで、同時代のクリエイターと作り出してきた絵本が揃う。
全体の空間構成は建築家の手塚貴晴が手がけ、前半の原画展示はアートディレクターでデザイナーのminnaが担当。あべ弘士との『オサム』や、漫画家・アーティストのタイガー立石との『ままです すきです すてきです』、tupera tuperaとの『これはすいへいせん』の原画が展示される。
そして、特設のおならドームには『おならうた』の原画が。
後半では、『かないくん』『ぼく』の2作品の原画がひんやりとしたアルミニウムの壁に展示され、さらには建築家の張替那麻による、和田誠との『あな』をイメージした、角材を組み上げたベンチコーナーも。ここでは、谷川俊太郎と和田誠が手がけた多くの作品を手にとることができる。
そのほか『まるのおうさま』はアニメーションに、太田大八との『とき』は、ビックバンから今にいたる時の流れが映像化され、スクリーンに映し出される。
また、新作の写真絵本『すきのあいうえお』の発表も。「あ」から「ん」まで、谷川俊太郎の好きなことばが紡がれ、それに写真家の田附勝が撮影した写真で応えている。
最後には、谷川俊太郎による朗読が響く『もこ もこもこ』の部屋へ。ぜひ靴をぬいで踏み入り「もこもこ」「ぎらぎら」「ふんわふんわ」を感じてほしい。
また、本展には特典(おみやげ)がある。それは、なんと嬉しい“谷川俊太郎の言葉入りトイレットペーパー”! さらに併設の「PLAY! SHOP」は「絵本★百貨店」となり、“言葉を持ち帰る”ことのできるオリジナルグッズを販売。お家に帰ってからも、まだまだ言葉を楽しめる。
さらには「PLAY! CAFE」で「『もこ もこもこ』カレー」を味わうもよし、3階の遊び場「PLAY! PARK」を訪れて、ワークショップに参加するのもおすすめ。子ども大人も、絵本の世界とたっぷり戯れる時間を過ごして!
谷川俊太郎 絵本★百貨展
会期/2023年4月12日(水)〜7月9日(日)※会期中無休
会場/PLAY! MUSEUM
開館時間/10:00〜18:00(最終入場17:30 まで)
住所/東京都立川市緑町 3-1 GREEN SPRINGS W3 棟 2F
TEL/042-518-9625
URL/play2020.jp/article/shuntaro-tanikawa
入場料/一般 1,800円 、大学生 1,200円、高校生 1,000円、中・小学生 600円、未就学児無料
※ 事前決済の日付指定券(オンラインチケット)もあり
※ 割引制度(立川割、障害者割引、PLAY! PARKとの相互割引)あり
※ 特典(おみやげ)「谷川俊太郎の言葉入りトイレットペーパー」あり
※ 本展後、2023年9月より2025年まで、全国数会場にて開催予定
Text:Hiromi Mikuni