SKY-HIが手がけるボーイズグループ「MAZZEL」がデビュー! 記者会見の様子をレポート
ラッパー、プロデューサーとして第一線で活躍するSKY-HIがCEOを務める音楽事務所BMSG。デビュー1年目で紅白歌合戦への出演が決定するなど、音楽シーンを席巻しているBE:FIRSTに続き、ダンス&ボーカルグループ、MAZZEL(マーゼル)がデビューすることが決定! メンバーを決めるオーディション番組『MISSION×2』の最終話がYouTubeで配信される直前、MAZZELのメンバー8人とSKY-HI出席の記者会見が行われた。その全容をレポートする。
人間的にも成長…。NAOYAは一人で寝れるようになった!?
CEOとしてスーツ姿で決めたSKY-HIに続き、それぞれの個性に合った黒い衣装を着たNAOYA、RAN、HAYATO、SEITO、KAIRYU、RYUKI、TAKUTO、EIKIというMAZZELの8人が登場。少し緊張した面持ちで一言ずつ名前を言っていく。
BE:FIRSTを輩出したオーディション「THE FIRST」に参加し、BMSGのトレーニーになり、今回ようやくデビューをつかんだRANは、『MISSION×2』を振り返り、「あっという間の一年間、思い返すといろんな感情が出てくるが、まずこの8人でこの場に立っていることが誇りです」と口にした。
「オーディション中、一番印象に残ったことは?」という質問に対し、KAIRYUは、「一緒にオーディションを受けるメンバーと初めて会ったのは駅だった。そのときのことが色濃く記憶に残っています」と答えた。
HAYATOは「合宿二次審査の課題曲『Get Down』の結果発表。呼ばれるまでの時間が何時間かに感じられるくらい長かったです」と微笑みを浮かべながら振り返った。
「オーディションで成長した部分は?」という質問に対して、NAOYAが「歌とダンスはもちろん、人間的な部分も成長できた。恥ずかしながら、今まで寂しさからひとりで寝ることがあまりできなかったんですが、ひとりで寝れるようにりました」と少し照れながら報告すると、HAYATOがすかさず「ほとんど一緒に寝てたはずだけど……(笑)」と突っ込みを入れ、場内が笑い声に包まれるというやりとりもあった。
SKY-HIは『MISSION×2』を振り返りながらも、「歌って踊ることを職業にすることは当たり前のことではない。それを勧めることに、大人として葛藤は少なくはない。掲げた夢が大きければ大きいほど、傷つくことも多い。ゴールまでの道中、常に何かしらみんな戦っていたと思う。個々人の戦いがみんなの戦いになり、世の中に出ていく覚悟ができた。少年たちが青年になっていく過程を見せてくれた」とエールを送った。
続いて、デビューを盛り上げる華々しいニュースが発表に。
NEWS① プレデビュー曲「MISSION」が映画主題歌に!
オーディションでの濃密な日々、そして未来への覚悟が詰まったプレデビュー曲「MISSION」が、映画『ダンジョンズ&ドラゴンズ/アウトローたちの誇り』の日本公開版の主題歌に決定したということが改めてアナウンスされた。メンバーを決めるオーディション番組が配信されている最中にプレデビュー曲がCMで流れるというのは異例中の異例。それだけMAZZELへの期待は大きいわけだが、司会者の「異例ですよね?」という問いかけに、SKY-HIも「異例だと思います!」と胸を張った。
KAIRYUは、「僕はファンタジーとか魔法ものとかスーパーヒーローが敵を倒すコンテンツが大好きなので、『ダンジョンズ&ドラゴンズ/アウトローたちの誇り』の主題歌に決まったと聞いたときは興奮しました。しかも、デビュー前にもかかわらず選んでいただいて大感謝です」と口にし、SEITOは「何が起こってるのかわからなかった」と笑顔を浮かべながら話した上で、『MISSION』の歌詞と映画がマッチしていて面白い作品になっている。本当に光栄です」と伝えた。
NEWS② 「MISSION」MVが本日公開! 金髪は誰?
「MISSION」は3月31日に既に配信が始まり、31日20時半からのMAZZEL初のYouTube生配信ののち、21時にMVがプレミア公開される予定だが、会見時ではティザーが公開されている段階だった。RANがMVの見どころについて、ネタバレに気をつけながら説明すると、どんどん他の7人の表情に喜びが溢れていった。
TAKUTOが「MVではひとりだけ金髪の人がいて、それが誰かは見てチェックしてほしい」と言ったが、どう見ても金髪はTAKUTOひとり。メンバーからは笑い声が上がった。
NEWS ③ デビュー曲「Vivid」が5/17リリース決定
「MISSION」のリリースから2ヶ月足らずの5月17日にはデビュー曲「Vivid」がリリースされることも決定。SKY-HIは「『MISSION』から『Vivid』というふたつの映像策作品を見ることで、MAZZELのいろんな素敵な部分が証明できていると思う。本当に輝いていらっしゃる」とアピール。
NEWS ④ ラジオ番組「MAZZEL RADIO STATION」がスタート
プレデビュー曲の異例の大型タイアップだけでなく、さらに4月2日からTOKYO FMでレギュラーラジオ番組「MAZZEL RADIO STATION」(日曜夜8時)がスタートすることも発表され、EIKIが「オーディション番組ではなかなかお伝えできなかったMAZZELの素顔を伝えたい」と意気込むと、NAOYAも「MAZZELはプライベートでも仲良しなので、それが伝わると思う。聞いてくださる皆さんとお話をする感覚で楽しんでいきたい」と続けた。
和気あいあいの質疑応答。
SEITOは合宿中に仮面ライダーに変身!?
続いては、集まった記者からの質疑応答コーナー。まず、「この会見が終わった直後に配信される『MISSION×2』の見所やオーディションのエピソードは?」という質問が投げかけられると、顔を見合わせながら、誰が答えるかを探る8人の姿が初々しい。
NAOYA「たくさんの別れを経て成長することができました。どうやってこの8人が選ばれたかがわかるので是非観てほしいです」
RAN「オーディション中は毎日音楽と共に生活をし、みんなと寝食も共にするなかでコミュニケーションを取って、楽しい日々を過ごしていました。最終話ではそのすべてを込めた全身全霊のパフォーマンスをしているので観て欲しいです」
HAYATO「合宿が行われていたのは8月でした。夏の風物詩の怖いテレビ番組をみんなで観たんですが、途中で消灯時間が来てしまい、一番怖いところを見逃してしまって、それが今でも気になって眠れません(笑)」
SEITO「演技レッスンのなかで好きな映画の1シーンを再現するという課題があったんです。僕は順番が最初だったので、ぶちかまさないと!と思ったんですが、どうしても『仮面ライダー』しか浮かばなくて、みんなの前で変身しました(笑)」
KAIRYU「合宿所のルームメイトがEIKIだった。消灯時間後、こっそりiPadの明かりを頼りにふたりでダンスの練習をしたり、教え合ったり、汗をかきながら熱い夜を過ごして、最終審査に向けて頑張りました」
RYUKI「最終審査の合宿所にはお風呂がひとつしかなくて、みんなでじゃんけんをして入る順番を決めました。お風呂ならではの話をすることができ、絆が深くなりました」
TAKUTO「合宿中の唯一の楽しみは食事時間だったんですが、合宿所のごはんが美味しくて、『誰よりも食べてやろう』という気持ちでおかわりしてました。でも、演技レッスンの直前の食事だけは全く喉を通りませんでした(笑)。最終話では2チームとも魂のこもったパフォーマンスをしているので、楽しみにしてほしいです」
EIKI「この8人のほかに、KANONとKOHEIというふたりも最終審査には参加しています。10人のオーディションに賭ける思いがわかってもらえると思う」
人生を楽しくしたいと思っている人はMAZZELにベット!
「MAZZELの一員としてこれからどうなっていきたいか?」という質問に対しても、それぞれが決意を口にした。
NAOYA「アーティストになることは小さい頃から目指していた夢。最高で大好きなメンバーとデビューというスタートダッシュを切れることが嬉しい。僕の人生、僕たちの人生、すべてをかけて頑張っていきます」
RAN「いろんな練習や努力を積み重ね、覚悟を持ってここに立っています。いろんな方に想いと歌を届けていきたいです」
HAYATO「『MISSION×2』でいろんなことを経験し、人間としても成長できた部分も伝えていきたいですし、たくさん愛してもらえるグループになります」
SEITO「メンバーひとりひとりいろんなストーリーがあってここまできました。MAZZELらしい音楽を世界に広げていきたいです」
KAIRYU「8人それぞれ、楽しいことだけじゃなく辛いことも多く経験してきました。その8人がひとつのチームになって戦っていきます。苦しい思いもした分、最高の景色をこの8人で見たい。常に想像や期待を超え続けるグループになります」
RYUKI「これから今まで経験したことのない壁とぶつかると思いますが、8人で乗り越えていきたい。時代を動かせるグループになります」
TAKUTO「BMSGからこの8人でデビューできることをとても誇りに思っています。身近な方からも、世界中の方からも愛してもらえるグループになりたい」
EIKI「出会うべくして出会った8人。僕たちの大きな夢を笑わないでずっと支えてくれる大人の方々と共にデビューできるのが嬉しいです。周りの方、すべてを幸せにできるグループになりたい」
8人それぞれの個性が溢れたコメントを聞いたSKY-HIは「こうやって一人ひとり話していくだけでも伝わるぐらい、鮮やかなキャラクター性がある。これだけカラフルなメンバーが揃うことはなかなかない」と改めて太鼓判を押しつつ、「人生を楽しくしたいと思っている人はMAZZELにベットしてほしい」と口にした。
「BE:FIRSTとの差別化も含め、MAZZELだけの個性を教えてほしい」という質問に対し、SKY-HIは「構成している人間が違うので必然的にパフォーマンスも違ってくる。カラーの差別化は意識して作るものではなく、本人たちが能動的に動ける環境が作られていれば自ずと生まれるもの。現状リリースが予定されている作品は、メンバーの特性が活かされている」と説明。
SKY-HIがRANに与えたアドバイスとは
具体的な夢については、KAIRYUが「先ほどBE:FIRSTの名前が出たが、同じ事務所なので、意識しようと思わなくても自然と意識します。BE:FIRSTが出ていた紅白歌合戦にはMAZZELも出たいと思っています。そして、ドームに立ちたいという夢も持っています。一つひとつ叶えたいと思ってはいますが、今はリリースだったり、目の前のことに集中しています」と真摯に答えた。
「今日の記者会見はどう臨んだか?」という質問に対し、KAIRYUがメンバーの顔をぐるっと見ながら、「全員寝れなかった思うけど」と言うと、全員が笑顔に。NAOYAは「3時に寝た」と言い、SEITOは「みんな強がっていたところがあったと思うんですが、初めての記者会見なので、内心心臓はバクバクでした」と笑顔で明かした。
EIKIが、「オーディション中で一番緊張したの二次審査で日高(光啓)さんに初めてお会いしたとき。でも、審査を重ねるごとに、横に仲間がいることで緊張が解けていった。メンバーは心の支えでした」と言うと、SKY-HIが「美しい」と絶賛。
RANが「オーディション中は眠れない夜が続くぐらいずっと緊張していました。あるとき社長から『具体的に未来を想像してみるといい』とアドバイスをいただいた。目の前のことを見ると先が真っ暗で見えないことがあるが、未来を具体的に想像し、自分がどうその道を辿っていくかを一歩ずつ考えると、今自分が何をすればいいかがわかる。それによって、その先の未来をつかめた気がします」と口にし、出会ってから約2年が経つ絶対的なボスに向けて改めてリスペクトを示すと、SKY-HIは嬉しそうに「生きてきて良かったです」と返した。
記者会見の後はフォトセッション。SKY-HIは元気よく「頑張って!」と言って拍手をし、8人を送り出した。フォトセッション中も、何度も「OK! ナイススマイル!」という温かい声をかけ続け、8人はどんどん活き活きとした表情に。
デビュー前から大きな期待を背負ったダンス&ボーカルグループ、MAZZEL。緊張感と初々しさのなかにも、確かな覚悟と絆とポテンシャルが節々から感じられた記者会見。これからの活躍が楽しみで仕方ない。
MAZZEL
mazzel.tokyo
オーディション ドキュメンタリー番組『MISSIONx2』はこちら。
Text:Kaori Komatsu Edit:Mariko Kimbara