フランソワ・プロスト「Gentlemen’s Club」展@アニエスベー ギャラリー ブティック | Numero TOKYO
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フランソワ・プロスト「Gentlemen’s Club」展@アニエスベー ギャラリー ブティック

©François Prost
©François Prost
フランス人フォトグラファーのフランソワ・プロストによる個展「Gentlemen’s Club」が、東京・表参道のアニエスベー ギャラリー ブティックにて開催中。会期は、2023年4月16日(日)まで。

「TABU」 ©François Prost
「TABU」 ©François Prost

パリ在住のフォトグラファー/グラフィックデザイナー/アートディレクターのフランソワ・プロスト。2019年に、マイアミからロサンゼルスまでアメリカを車で横断し、ストリップクラブを撮影したシリーズ「Gentlemen’s Club」を制作。本展では、同シリーズを記録した写真集『Gentlemen’s Club』(Fisheye、2021年)より、29点の作品とそのロードトリップの様子を記録した映像を展示する。

「ADULTCITY」 ©François Prost
「ADULTCITY」 ©François Prost

本シリーズでプロストがカメラを向けたのは、道路沿いやスーパーマーケット、トイストアの隣りなどに建てられたストリップクラブのファサード。白昼に中距離から撮影された画面には、ネオンの派手な輝きも、パーティーを楽しむようにやってくる人たちの姿もなく、幾何学的なフォルムの外観と、強い太陽の光に一層映えるパステルカラーとがニュートラルに写し出されている。

「VIP」 ©François Prost
「VIP」 ©François Prost

プロストは保守的かつ極端なピューリタニズム(清教主義)で知られているこの地域で、セクシュアリティやジェンダーを感じさせる場所を記録することに面白さを感じたという。店の名前やタイポグラフィー、色彩といったファサードを構成する要素や、白昼堂々と通う人々の階層を見つめることで、社会学的な一面が浮き彫りになる。

また、今回の展示でも紹介されている作品「TABU」がプリントされたアニエスベーとのコラボTシャツも、ギャラリーと青山店にて販売中。
色鮮やかでどこかユーモラスなフランソワ・プロストの作品世界を、この機会にぜひ体験してみよう!

※掲載情報は3月29日時点のものです。
開館日時など最新情報は公式サイトをご確認ください。

「Gentlemen’s Club」
会期/2023年3月18日(土)〜4月16日(日) 
会場/アニエスベー ギャラリー ブティック
住所/東京都港区南青山5-7-25 ラ・フルール南青山2F
開館時間/12:00〜20:00
休館日/無休
URL/https://www.agnesb.co.jp/news/2303_gentlemensclub/

Text : Akiko Kinoshita

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