ソウルフルネスを求めて 「ヘザウィック・スタジオ展:共感する建築」
イギリスのデザイン集団、ヘザウィック・スタジオの主要プロジェクトを紹介する「ヘザウィック・スタジオ展:共感する建築」が開催される。2023年3月17日(金)より6月4日(日)まで、六本木ヒルズ森タワー52階の東京シティビューにて。
創立者であるトーマス・ヘザウィックは、幼い頃、職人が作った小さなものに宿る魂に心を踊らせていたという。そして、建築や都市計画など、大きな建物や空間にも、その魂を込めることはできるのか、そんな「ソウルフルネス(魂を込めてつくる)」について考察しながら、クラフトマンシップとアイデアあふれる200名のスタッフとともに、固定的なスタイルを持たないデザイン集団として、様々なプロジェクトを手がけてきた。
近年では、グーグル新社屋『グーグル・ベイ・ビュー』や、ニューヨーク・ハドソン川の野外劇場と公園『リトル・アイランド』、階段と展望台からなる彫刻のような『ヴェッセル』、旧・穀物貯蔵庫を利用し自然エネルギーを生かしたケープタウンの『ツァイツ・アフリカ現代美術館』など、人々を惹きつけ都市のランドマークともなる建造物を手がけている。日本では、2023年秋にオープン予定の複合施設『麻布台ヒルズ』で、低層部のデザインを担当。
本展は、ヘザウィック・スタジオの主要プロジェクト28件を紹介する日本初の展覧会となる。会場は日本の暖簾や垂れ幕に着想を得たユニークなデザインが生かされ、「ひとつになる」「みんなとつながる」「彫刻的空間を体感する」「都市空間で自然を感じる」「記憶を未来へつなげる」「遊ぶ、使う」と6つのセクションで構成。模型や素材サンプルなどが展示される。
自然界のエネルギーや建物の記憶を取り込んだデザイン、まるで彫刻がそのまま巨大化したような建築物、人々が自然に集う開放的な空間など、ヘザウィック・スタジオでは大規模なプロジェクトであっても、ヒューマン・スケールから発案されるという。縮尺模型や素材などの展示からは、ヘザウィック・スタジオの思考とプロジェクト実現までの試行が見えてくる。
ヘザウィック・スタジオ展:共感する建築
会期/2023年3月17日(金)〜6月4日(日)
会場/東京シティビュー(六本木ヒルズ森タワー52階)
開館時間/10:00〜22:00(最終入館 21:00)※会期中無休
入館料/ 一般 平日2000円(1800円)、土日休日2200円(2000円)
高校・大学生 平日1400円(1300円)、土日休日 1500円(1400円)
4歳〜中学生 平日800円(700円)、土日休日900円(800円)
65歳以上 平日1700円(1500円)、土日休日1900円(1700円)
※()はオンライン予約での日時指定券料金。
※事前予約制(日時指定券)。当日空きがある場合は予約なしで入館可能。
※そのほか料金詳細はHPにてご確認ください。
TEL/050-5541-8600(ハローダイヤル)
URL/www.mori.art.museum