過去も未来もつなぐ、フェラガモ2023秋冬コレクション“Cinema” | Numero TOKYO
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過去も未来もつなぐ、フェラガモ2023秋冬コレクション“Cinema”

フェラガモ(Ferragamo)2023年秋冬コレクションがミラノにて発表された。2022年にクリエイティブディレクターに就任したマクシミリアン・デイヴィスによるセカンドシーズン。ショーの会場には、NCTのジェノ、(G)I-DLEのソヨン、ユマ・サーマン、ハンター・シェイファー、多くのセレブリティが訪れた。

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本コレクションでは、1950年代、創業者のサルヴァトーレ・フェラガモが共に仕事をしていたソフィア・ローレンやマリリン・モンローなどの映画スターたちのワードローブから、インスピレーションを受けたという。

「彼女たちの魅力と美しさ、そして着こなしを参考にしながらも、それをいかに現代的にアップデートするか、ということを考えました」 とマクシミリアン・デイヴィスはコメント。


ミッドセンチュリーのシルエットは、グラフィカルでピュアな印象に。ヴィスコースの白いタンクトップなど、バイカーのコードも散りばめられた。

 

ルネッサンス期のドレープ、エレガンスで物憂げなニュアンスから、コレクション終盤にはラメのミニドレスや、パテントレザーを用いたフェティッシュでグラマーなドレスが登場。 「異星人のようなメタリックと強い輝きという、50 年代の人々が考えたであろう未来を表現しました」とデイヴィス。また、オフショルダーのカットなど女性らしさの伝統的なコードもモダンに再解釈した。

シューズやバッグには、フェラガモのアーカイブからもディティールが取り入れられている。1956年の18Kゴールド製のアーカイブシューズからは、キックヒールを思わせるスクエアなフォルムやディティールを、1998年代のハンドバッグやアイコンバッグ「Wanda」にもさまざまな形で登場する。

「異なる時代や映画の美学を想像し、再考することで、真のモダニティを見出すことができる」というスピリットが提示されたコレクション。マクシミリアン・デイヴィスと進化するフェラガモから目が離せない。

FERRAGAMO FW 2023 Cinema
URL/ferragamo.com

Text:Hiromi Mikuni

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