BTSも来場!「Dior」メンズ23-24年ウィンターは“ロンドンとパリの大河”がインスピレーション源
ディオール(Dior)が、2023年-24年ウインター メンズ コレクションを、現地時間の2022年1月20日(金)にパリ・コンコルド広場で発表。ロンドンとパリの大河をインスピレーション源に、エフォートレスで機能的なスタイルを披露した。
ショー会場には、新たにディオールのグローバルアンバサダーに就任したBTSのジミンに加え、J-HOPE(BTS)、ロバート・パティンソン、エディ・レッドメイン、デビッド・ベッカム、ナオミ・キャンベルらの姿も。日本からはkemio、大平修蔵、YAMATO、OUR’sといった華やかなセレブリティやインフルエンサーが足を運んだ。
メンズ クリエイティブ ディレクターのキム・ジョーンズが今季テーマにしたのは、変化や躍動、気楽さ、流動性のあるファッションの世界だ。ロンドンとパリを流れる2本の大河のコントラストを、イギリスの伝統的なテイラリングとオートクチュールの“タイユール(仏語で“テイラード”の意)”の融合という形で表現。さらに、水の渦や流れを、史上最年少の21歳でメゾンの指揮を執ったイヴ・サン=ローランの“ダイナミズム”とも重ね合わせた。
コレクションでは、メンズファッションの歴史が絡み合い、マスキュリンとフェミニンが融合。やわらかく丸みを帯びたシルエットと緻密なディテールをハイブリッドすることで、着る人それぞれの意志とスタイルに寄り添う、エフォートレスなコレクションを完成させた。
テイラリングのアイコンアイテムは、精巧なプリーツを施したパンツや、構築的なシルエットのトロンプルイユ風ジャケットといった新たなアイディアと共に提案。一方、3Dプリントによるシューズやブーツ、アウトドアの機能性を持ったアウターウェアなども登場し、メゾンのサヴォワールフェールをコンテンポラリーに昇華した。
心地の良いムードが流れるショーは、コレクションのシルエットや繊細なディテールが舞台セットに映し出される演出に。イヴ・サン=ローランが求めたシンプリシティをランウェイにも反映し、メゾンの過去と現在、未来までを描き出した。
Text:Anri Murakami