触覚によるアート体験? 映画「手でふれてみる世界」劇場公開記念展が開催中 | Numero TOKYO
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触覚によるアート体験? 映画「手でふれてみる世界」劇場公開記念展が開催中

写真:山本糾 
写真:山本糾 

ドキュメンタリー映画『手でふれてみる世界』劇場公開を記念した展覧会が、東京・東尾久のギャラリーOGU MAGにて開催中。会期は、2023年2月2日(木)〜19日(日)まで。

写真:山本糾 
写真:山本糾 

昨年、3つの美術館で試写会が行われ反響を呼んだドキュメンタリー映画『手でふれてみる世界』。2月2日から、田端のシネマ・チュプキ・タバタにて公開されている。
同作は、静岡県長泉町の「クレマチスの丘」で美術館の運営、企画に携わってきた岡野晃子による初監督作品。イタリアのアドリア海沿岸の街にある、すべての展示作品に誰でも手で触れて鑑賞することができる「オメロ触覚美術館」と、その創設者でともに視覚に障がいのあるアルド・グラッシーニとダニエラ・ボッテゴニ夫妻、母と美術館を訪れる盲目の高校生ララ、そして、作品を寄贈した作家の一人でもある彫刻家のジュリアーノ・ヴァンジをはじめ、同美術館を取り巻く人々を描いている。

なお、シネマ・チュプキ・タバタは車いすスペースや親子鑑賞室、イヤホン音声ガイドや字幕付き上映などを実現し、さまざまな人々に開かれたユニバーサルシアター。
その公開記念企画として、同館から徒歩圏内にあるギャラリー・OGU MAGにて展覧会が開催の運びとなった。映画のスチル写真展示や、ヘンク・フィシュ、大竹利絵子、北川太郎をはじめとした7名の作家の彫刻作品に手で触れ、視覚だけでなく触覚で鑑賞する「触察」を体験できる場を展開している。

「触察」という、彫刻に手で触れて美術鑑賞をする活動は、同映画の舞台であるオメロ触覚美術館にて行われ、日本では、今年40周年を迎える東京・松濤にあるギャラリーTOMがはじまりの地としても知られる。

実際にアートに触れることによって得られる貴重な鑑賞体験。映画とあわせて、ぜひ足を運んでみたい。

※掲載情報は2月7日時点のものです。
開館日時など最新情報は公式サイトをご確認ください。

「手でふれてみる展覧会」
会期/2023年2月2日(木)〜19日(日)
会場/ギャラリーOGU MAG
住所/東京都荒川区東尾久4-24-7
開館時間/木〜日 13:00〜19:00
※最終日のみ17:00まで
URL/https://ogumag.wixsite.com/schedule/single-post/le-mani

映画『手でふれてみる世界』
上映期間/2023年2月 2日(木)~14日(火) 12:50~13:50 
2月16日(木)~28日(火) 12:40~13:40
休映/2月8日(水)、22日(水)
会場/シネマ・チュプキ・タバタ
住所/東京都北区東田端2-8-4
URL/https://chupki.jpn.org
予約サイト/https://coubic.com/chupki/963369
※20席ほどの小劇場のため事前予約をお願いします
※日本語字幕・イヤホン音声ガイドつき
チケット料金/一般 ¥1,500、シニア (60才以上) ¥1,100円、学生・ユース(22才以下) ¥1,000、中学生以下 ¥500、チュプキサポーター会員 一般 ¥1,300、シニア¥1,000円、プアエイド ¥1,000

Text : Akiko Kinoshita

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