アーティスト・泉太郎の個展 待望の開幕 @東京オペラシティ アートギャラリー | Numero TOKYO
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アーティスト・泉太郎の個展 待望の開幕 @東京オペラシティ アートギャラリー

新作のためのスタディ画像 撮影地:石舞台古墳(奈良県) 撮影:泉太郎
新作のためのスタディ画像 撮影地:石舞台古墳(奈良県) 撮影:泉太郎

現代アーティスト・泉太郎による、東京の美術館における初の個展が開催中。東京・初台の東京オペラシティ アートギャラリーにて、2023年3月26日(日)まで。
 
 
1976年生まれの現代アーティスト・泉太郎の作品表現は、さまざまな興味や関心に基づく実験的な活動で知られている。複雑で不条理なプロセスを経て立ち上がる泉の作品は多様でひとくくりにはできないものの、いずれも自らが受け取った記憶や知識を批判的に検討し、そこに見出す矛盾を手がかりにして表現を試みてきた。

個展「コドクエクスペリメント」(2020年、Take Ninagawa、東京)での展示風景より。 © Taro Izumi Courtesy of Take Ninagawa, Tokyo Photo by Kei Okano
個展「コドクエクスペリメント」(2020年、Take Ninagawa、東京)での展示風景より。 © Taro Izumi Courtesy of Take Ninagawa, Tokyo Photo by Kei Okano

本展「Sit, Down. Sit Down Please, Sphinx.」では、数々のキーワードが絡み合って生まれる思考のプロセスと体験を織り交ぜて、不可知に向き合い続けるための永久機関を立ち上げる。そのキーワードとは、古墳や陵墓、ストライキ、再野生化、仮病、鷹狩における「マニング(懐かせる)」や「フーディング(目隠し)」であり、体験は、コスプレやキャンプ、被葬などで構成される。

作品の“内臓”のようなシステムを作り、作品と対峙する人間の身体の拡張や代替、往来を試みるアーティスト・泉太郎。東京の美術館で初めての個展を、ぜひお見逃しなく。

「Pan」(2017年、パレ・ド・トーキョー、フランス・パリ)での展示風景より。 Exhibition supported by SAM Art Projects. Photo by André Morin ©︎ Taro Izumi, courtesy of Galerie Georges-Philippe & Nathalie Vallois, Paris, and Take Ninagawa, Tokyo.

「Pan」(2017年、パレ・ド・トーキョー、フランス・パリ)での展示風景より。 Exhibition supported by SAM Art Projects. Photo by André Morin ©︎ Taro Izumi, courtesy of Galerie Georges-Philippe & Nathalie Vallois, Paris, and Take Ninagawa, Tokyo.


※掲載情報は1月22日時点のものです。
開館日や時間など最新情報は公式サイトをチェックしてください。

Sit, Down. Sit Down Please, Sphinx.:泉太郎
会期/2023年1月18日(水)〜3月26日(日)
会場/東京オペラシティ アートギャラリー
住所/東京都新宿区西新宿3-20-2
時間/11:00〜19:00
休館日/月曜日、2月12日(日)
入場料/一般 1200円、大・高生 800円、中学生以下 無料
TEL/050-5541-8600 (ハローダイヤル)
URL/www.operacity.jp/ag/exh258/

Text : Manami Abe

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