東信のNFTデジタルブーケ専門店「メタフローリスト」がローンチ | Numero TOKYO
Culture / Post

東信のNFTデジタルブーケ専門店「メタフローリスト」がローンチ

ヌメロ・トウキョウ連載「今月のフラワー・アート」を手がけるフラワーアーティストの東信が、NFTを活用したデジタルブーケのオンラインショップ「メタフローリスト(META FLORIST)」をローンチする。2022年8月以降、全世界同時発売。 花や植物の可能性を拓くべく、実験的なクリエイションをはじめ、さまざまな試みに挑んできた東信。次に手がけるのは、デジタルの花束「デジブーケ」。

「メタフローリスト」(正式名称:AMFC META FLORIST アズママコトフラワーセンターメタフローリスト)では、NFTを活用した「デジブーケ」が発行、販売される。

世界に一つしかないNFTフラワーアートとして、自分の宝物としてコレクションするのはもちろん、メッセージを添えてプレゼントすることも可能。NFTについてよく知らなくても、仮想通貨を持たずでも、オンラインショッピング感覚で利用できる。さらには、花の生産や輸送における温室効果ガスの削減に繋がっていくという取り組みでもある。


振り返れば、2002年に東信がオープンしたオートクチュールの花屋「JARDINS des FLEURS」は、注文に合わせて花材を仕入れる”花のない花屋”として、フラワーロス問題に20年以上も取り組み続けている。そして「AMKK(東信、花樹研究所)」では、宇宙に花束を飛ばし、氷漬けにしたり、水中や砂漠、街中に巨大な花の彫刻を出現させるなど、規格外の取り組みで、花を生けることの価値と可能性を広げてきた。
また一方では、世界の街角で人々に花を配り、時には花を手向け、暮らしの中で継がれてきた花の力を伝え続けている。

この「メタフローリスト」での新たな取り組みは、フラワーロス問題の一つの答えになるかもしれないし、さらには枯れることなく、どこにいても所有できて、国境を越えて自由に贈りあえるという、花がもたらす喜びを拡大することになるかもしれない。

真摯に花や植物と向き合い、自由な心で新しい表現を生み出してきた東信。この先はもちろんメタバースへの進出も視野に入っているという。持続可能な”未来の花束”が、どのように展開し、受け取る私たちの感覚をも変えてくれるのか楽しみだ。

AMFC META FLORIST (アズママコトフラワーセンターメタフローリスト)
URL/amfcmetaflorist.com
販売開始日/2022年8月以降 世界同時発売
販売作品・点数/3作品(各100点限定)一斉発売
価格/¥3,500〜(取引手数料込み・税別)
以降、毎月3の倍数日(3、6、9、12、15、18、21、24、27、30日)1作品ずつ発売

※販売開始日は「META FLORIST」オフィシャルサイト、SNS等でお知らせいたします。
※販売点数、価格は作品によって変動します。
※デジブーケの受け取り・所有はスマートフォン端末のみ対応。PC、タブレット等の他端末は今後対応予定。

※発売日延期に伴い、7月25日に記事を更新しています。

Text:Hiromi Mikuni

Magazine

JUNE 2024 N°177

2024.4.26 発売

One and Only

ROLA SPECIAL

オンライン書店で購入する