70年代のエネルギーと魅惑あふれる「Chanel」2022/23年 メティエダール コレクション | Numero TOKYO
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70年代のエネルギーと魅惑あふれる「Chanel」2022/23年 メティエダール コレクション

シャネル(Chanel)が2022年12月8日(水)に2022/23年 メティエダール コレクション ショーのフィルムを発表。セネガルの首都ダカールで開催されたランウェイショーには、メゾンのアンバサダーである小松菜奈、ファレル・ウィリアムス、キャロリーヌ・ドゥ・メグレらが来場した。

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ポップ、ソウル、ファンク、ディスコ、パンクといった音楽が花開き、爆発的なエネルギーが生まれた70年代。ヴィルジニー・ヴィアールは、その時代の自由なムードをコレクションに反映し、美しいレースや植物のモチーフ、ジオメトリックなシェイプ、暖色、スパンコール、煌めくペンダントなどで表現。

フレアパンツや1970年代風の襟、プラットフォームシューズなど、時代のエッセンスが感じられるアイテムも登場。

シャネルが大切にしてきたコードはフラワーモチーフと掛け合わせ、より華やかに。カメリアの群生、織り込まれたパール、ジュエルボタン、まばゆいスパンコールの刺繍などが印象的。 「時間をかけて育まれた真の対話における人間らしさ、温かさは、私にとって仕事の原動力であり、自らも描き出していきたいと考えているものです。私はそこに魂を込めています。今回のような芸術的な冒険が生まれる素晴らしい出会いこそが、私を駆り立てるのです」とヴィルジニー・ヴィアールは語る。

ショーの舞台となったのは、ダカールの旧司法宮。アフリカ舞踊の教育や創作を担うエコール デ サーブル、そして“スローショー”の振付師、ディミトリ・シャンブラスによるダンスや、エコール デ サーブルのダンサーと歌手のオブリー ダマン、旧司法官の合唱団たちによるパフォーマンスも披露された。「既存のランウェイショーという枠にとらわれない、複合的なイベントを思い描いていたのです。私たちはこれまで3年間、思考を巡らせてきました。心から敬意を払い、対話し続けることで、着実に成し遂げたかったのです」とヴィルジニー・ヴィアールが語る通り、アトリエが誇る職人の技と芸術文化を讃える機会となった。

Chanel
シャネル カスタマーケア
TEL/0120-525-519
URL/www.chanel.com

 

Photos: Courtesy of Chanel Text: Yukiko Shinto

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