アートブック「GAZO」第三弾が発売中。ゲストアーティスト石川洋樹、今野健太、近藤聡乃
さまざまな分野で活動しているアーティストの作品をディレクションしたアートブック「ガゾウ(GAZO)」第三弾が発売された。
そもそも「GAZO」とは、2020年に発足されたアーティストコレクティブで、服部公太郎、植田工、鈴木啓太、川島大幸の4名のメンバーで結成。デザイン、絵画、建築、彫刻と異なるバックグラウンドをもつメンバーがアートブック「ガゾウ(GAZO)」の制作から活動を始めた。
<左>Kimitaro Hattori <右>Hiroyuki Kawashima
「言葉で思い出せない記憶のような、名付ければするりと手の内から逃げていく、言語では再現不可能な事象や感覚を視覚伝達を通じて模索する。」ことを活動方針にしており、ミュージアム(ギャラリー)での展示→図録の生成、という一般的な過程を逆行させ、一冊のアートブックから始める。そのアートブック自体が「展示(Exhibition)」だと考えている。
「素晴らしい作品をミュージアムの展覧会で見つめること、偶然見つけた本の一枚にインスピレーションを受けること。ふたつの経験は全く異なるものでありながら、心が動く距離に差はない」とGAZOは考えている。
「GAZO(画像)」という名前に決めたのも、写真でもイラストでも、彫刻でもジャンルを超えて、印刷して”画像”というジャンルにまとめるという意味が込められている。どこでもいつでも簡単にインターネットで画像を見ることができるというデジタル時代に、あえて紙とインクにこだわり、印刷という手段を選択したアートブックという作品なのだ。
<左>Keita Suzuki <右>Takumi Ueda
第三弾の「GAZO_03」では、「仮想のお守り」をテーマに4人のグループメンバーのほか、ゲストアーティスト石川洋樹、今野健太、近藤聡乃を迎えている。
美術館の展示作品に感銘を受けるように、7人の異なる思いが詰まった作品からインスピレーション源を見つけてみては。それを切り取って部屋に飾ってみるのもいいかもしれない。
<左>Kenta Konno <右>Hiroki Ishikawa
購入はフロットサムブックス(flotsam books)、本屋B&B、プール(THE POOL)(およびプールのオンラインショップ)、スイーツ アトリエ 5399(Sweets Atelier 5399)、フー カフェ(foo cafe)から。
ちなみに今回のゲストアーティストの一人である近藤聡乃は、国立新美術館で開催中「DOMANI・明日展2022-23」にも出品中。同展覧会場出口にあるグッズ販売コーナーでも「GAZO」を購入できる。展覧会へ訪れた際は、ぜひ手にとってみては。
GAZO
Text:Midori Oiwa