京都・⾋居で開催する、⼩池⼀⾺と⽯井亨の⼆⼈展「⼩⽯景」 | Numero TOKYO
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京都・⾋居で開催する、⼩池⼀⾺と⽯井亨の⼆⼈展「⼩⽯景」

京都のギャラリー⾋居にて、画家・彫刻家の⼩池⼀⾺と染色家の⽯井亨による⼆⼈展「⼩⽯景」が2022年11⽉19⽇(土)から開催中。

 ⽯井亨、「東京景_86596 ユーチューバー」2022, 絹に⽷⽬友禅染、酸性染料、顔料、フォイル, H43xW43xD3.6cm
⽯井亨、「東京景_86596 ユーチューバー」2022, 絹に⽷⽬友禅染、酸性染料、顔料、フォイル, H43xW43xD3.6cm

架空の古代遺物をテーマに⿊いセラミック彫刻を制作する⼩池、現代社会を⽷⽬友禅染め本来の持つ優美な線を使い⾊鮮やかに染め上げる⽯井。⼆⼈は歴史あるマスターピースから影響を受けながら、伝統や芸術の再考および刷新を試む。本展では、⼩池の⿊いセラミック彫刻と⽯井の⽷⽬友禅絵画を、⾋居の空間に配して本展でしか⾒ることのできないを創造する。

⼩池⼀⾺、BC220911、2022、陶、H39.5 × W20.5 × D17.5 cm
⼩池⼀⾺、BC220911、2022、陶、H39.5 × W20.5 × D17.5 cm

⼩池⼀⾺は、「架空の古代遺物」をテーマに、偶像、ツボ、⼤型ネコ類、植物、パイナップルなどをモチーフとしたセラミック彫刻、ペインティング、ドローイングを制作。「異なる要素が調和しながら共存した状態」や「モノの⽤途や意味が変化する過程」へ関⼼を持ち、さまざまな場所と時代に由来するイメージを取り混ぜて作られる作品は、独特の浮遊感を纏う。本展では、⿊いセラミックのみに焦点を絞り展⽰。静穏で硬い印象、どこか滑稽な表情を持つ彫刻たちからは想像⼒を掻き⽴てられ、物語を空想させられる。と同時に、そこに隠された作品の情報を押さえ込みコントロールしようとする、⼩池の意図も感じられる。

⽯井亨、「東京景_074426892_歩く男」, 2022, 絹に⽷⽬友 禅染、酸性染料、顔料、フォイル, H47.5 x W40 x D3.6cm
⽯井亨、「東京景_074426892_歩く男」, 2022, 絹に⽷⽬友 禅染、酸性染料、顔料、フォイル, H47.5 x W40 x D3.6cm

一方、⽯井亨は、「現代における⽇本伝統⼯芸の再解釈と現代美術の批評性」をテーマに、伝統的な染⾊⼯芸の⾰新を試みる染色家。本展開催地でもある京都は友禅染発祥の地であり、300年以上も前から、鮮やかな⾊彩で着物へ装飾模様を施す技術によって江⼾の⼈々を魅了し続けてきた。本展の作品のイメージは、⽯井がフィルムカメラで撮影した東京の⾵景をデジタルエフェクトすることで、令和の東京の光を抽出し、その光を江⼾時代の技法で染め上げた作品「令和の浮世絵:東京の⾵景」を展⽰する。⽷⽬友禅染と浮世絵という江⼾時代に誕⽣した⽇本の伝統⽂化に、今の東京が紡ぎだす光をクロスさせることで、現代における浮世絵の表現の可能性を問い直す。

過去のイメージと現代の感覚が常に同居し、どこかで⾒たことありそうで見たことのないユニークさを持っている二人の作品。そんな⼩池のセラミック彫刻と⽯井の染⾊絵画のが見られる「⼩⽯景」展は古都・京都だからこそ見たい展覧会。ぜひ足を運んでみては。

 

⼆⼈展「⼩⽯景」 会期/2022年11⽉19⽇(⼟)〜12⽉21⽇(⽔) 会場/⾋居 京都市東⼭区古⾨前通⼤和⼤路東⼊ル元町381-2 開館時間/10:00〜18:00
休館日/日・月
入場料/無料
TEL/075-746-4456
URL/www.gallery-sokyo.jp

Text:Midori Oiwa

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