「地球と生きるためのデザイン」を探る展覧会@TOTOギャラリー・間 | Numero TOKYO
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「地球と生きるためのデザイン」を探る展覧会@TOTOギャラリー・間

出展プロジェクト例 Agnes Denes in Wheatfield – A Confrontation Agnes Denes | アメリカ、ニューヨーク | 1982  Copyright Agnes Denes, Courtesy Leslie Tonkonow Artworks+ Projects, New York Photograph: John McGrail
出展プロジェクト例 Agnes Denes in Wheatfield – A Confrontation Agnes Denes | アメリカ、ニューヨーク | 1982 Copyright Agnes Denes, Courtesy Leslie Tonkonow Artworks+ Projects, New York Photograph: John McGrail

塚本由晴、千葉学、セン・クアン、田根剛の4名をキュレーターに迎えた企画展「How is Life?――地球と生きるためのデザイン」が、東京・青山にあるTOTOギャラリー・間にて開催。建築やデザインを通して地球と生きるための新たなヒントを探る。

気候変動や社会格差、感染症の拡大等による世界情勢の変化など、さまざまな課題に直面する今。TOTOギャラリー・間では、こうした状況を受け、建築を「人びとの暮らしをよりよくすることに奉仕するもの」と捉え直し、運営委員と議論を重ねてきたという。
本展では、建築やデザインを介し、現在推奨されるSDGsなど「持続的成長」ではなく「成長を前提としない繁栄」のあり方を探る「地球と生きるためのデザイン(Designing for our Earth)」をテーマに、さまざまな事例を紹介する。

塚本由晴、千葉学、セン・クアン、田根剛ら4名からなるキュレーターチームからの問いかけ「How is Life?」に答えた、古今東西の多彩な事例をリサーチから見いだし、紹介する。

(参考)場所の記憶を未来へつなぐ 建築家・田根剛

その1例が、2018年にフランスで開催された展覧会「Capital Agricole(キャピタル・アグリコール)」だ。色鮮やかなドローイングなどを通じて農業と共存するパリと周辺都市の未来像を提示したという。
日本の事例からは、岐阜県にある「藤村記念堂」(設計:谷口吉郎)が紹介される。地元出身の文豪を慕う人びとの熱意に建築家が呼応し、物資に乏しい戦後の山村において、子どもや女性を含む村人たちの手によって、1947年に建設されたという。

出展プロジェクト例 Capital Agricole SOA / Augustin Rosenstiehl, architecte | フランス、パリ、アルスナル建築博物館 | 2018 ©Yann Kebbi
出展プロジェクト例 Capital Agricole SOA / Augustin Rosenstiehl, architecte | フランス、パリ、アルスナル建築博物館 | 2018 ©Yann Kebbi

出展プロジェクト例 古民家 改修:小さな地球+東京工業大学塚本研究室 千葉県鴨川市釜沼集落 | 2021 ©小さな地球
出展プロジェクト例 古民家 改修:小さな地球+東京工業大学塚本研究室 千葉県鴨川市釜沼集落 | 2021 ©小さな地球

かつて存在した営みや、現在進行形で行われている取り組み、さらに今の日本ではまだ見ることができないものなど、私たちが知る都市や建築とは別の可能性を感じさせるプロジェクトを提示し、多様な解釈やさらなる議論へと導くことを目指している。会期は2023年3月19日(日)まで。

※掲載情報は10月20日時点のものです。
開館日や時間など最新情報は公式サイトをチェックしてください。

TOTOギャラリー・間 企画展 How is Life?――地球と生きるためのデザイン
会期/2022年10月21日(金)~2023年3月19日(日)
会場/TOTOギャラリー・間
住所/東京都港区南青山1-24-3 TOTO乃木坂ビル3F
時間/11:00~18:00 事前予約制
休廊日/月曜・祝日、2022年12月26日(月)~2023年1月9日(月) ※ただし、2023年2月11日(土・祝)は開館
URL/jp.toto.com/gallerma

Text:Akane Naniwa

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