表参道に「Shihara Tokyo」がオープン。マイケル・アナスタシアデスとのコラボも
Shihara(シハラ)国内4店舗目の直営店「Shihara Tokyo(シハラ トウキョウ)」が東京・北青山に誕生した。これに伴い、2014年にオープンした東京・神宮前の「Shihara Lab」はしばらくは休業し、今後“Lab(ラボ)”という名前の通り実験的なプロジェクトを行うスペースとして不定期で営業を続ける予定。旗艦店となる「シハラ トウキョウ」は、シハラのコレクションが並ぶ店舗スペースと、シハラのフィルターを通してさまざまな展示やイベントを行うオルタナティブスペースの二つで構成されており、今後、ジュエリーと空間、人との新たな関係を提案する場となる。
同店ではシハラのフルラインナップを取り揃え、1点もののダイアモンドリングも豊富に扱う。また、オープン日の9月1日(木)から、オルタナティブスペースでは、シハラのデザイナー石原勇太と親交のあったギリシャ・キプロス島出身、ロンドンをベースに活動するプロダクトデザイナーMichael Anastassiades(マイケル・アナスタシアデス)とシハラによるコレクション「Michael Anastassiades + Shihara」や彼のプライベートブランドのオブジェ、ミラー、メディテーションスツールなどを展示販売中。
ミニマルの美学と機能性デザインへの共通のビジョンを持つ石原とアナスタシアデスは長年お互いのプロダクトに敬意を持ち、その後2018年に 初めて出会ってから、東京、ロンドン、キプロス島、またはオンラインにて対話を重ねてきたという。
“Construction Lines(コンストラクション ライン)”コレクションは、建築図面上の線を連想させるジュエリーコレクション。短い線と長い線の繰り返しのパターンを取り入れたデザインで、18K YGのゴールドパイプをボールチェーンのように繋いで作られている。
鏡はアナスタシアデス自身の手がけるプロダクト“Beauty Mirror”を彷彿とさせながら、机に置いたり、バッグに入れて持ち運びのできる小さな手のひらサイズに生まれ変わったもの。古代ギリシャ、ローマ、エジプトの工芸品に多く見られると同時に、時の流れに耐え、過去の文化を垣間見ることができる手鏡は、石原とアナスタシアデスがともに惹かれる歴史的文化工芸品。今回発表された鏡はシンプルで完璧な凸の円形で、まるで金属の液滴から作られたような立体的な奥行きを持つデザインになっている。鏡はポリッシュ仕上げの18K YGのコーティングが施された真鍮製。
日本の木材と伝統的な白漆の技法を用いて作られたトレイは、双方の作品によく見られる円形のモチーフを組み合わせモダンな仕上がりになっている。
「小規模な都市計画」として、都市をそのまま空間内に引き込みジュエリーと直接関係させ、店舗という中間的な存在を消すというコンセプトのもとにデザインされた約100平方メートルの広さを誇るストア。店舗スペースは、中庭から延長するようにコンクリートブロックが敷き詰められ、セメント質なスペース中央に、開閉式の大きな高透過ガラスの板が並列しており、8mの一枚ガラスの上に、まるで宙に浮くようにジュエリーが陳列されている。
ガラス張りのオープンな空間は人通りの多い表参道の路地と地続きでありながら、エントランスは都会のオアシスのような中庭を介するため特別感もあり、大切な宝物となるジュエリーを手に取るのにふさわしい。その内装デザインを手掛けたのは、MOUNT FUJI ARCHITECTS STUDIO(マウント フジ アーキテクツ スタジオ)の原田真宏と原田麻魚。また、無機質で機能的なストア内で使われている椅子とテーブルは石原自らが「シハラ トウキョウ」の空間に合わせてデザインしたものだ。洗練されたシハラの美学が詰まった新しい旗艦店をぜひ訪ねてみてほしい。
Michael Anastassiades + Shihara
Shihara Tokyo、Shihara Osaka、Shihara Dover Street Market Ginza、公式ECサイトにて2022年9月1日より発売中。
Shihara Tokyo
住所/東京都港区北青山3-12-13 北青山3丁目ビル1F
営業時間/12:00〜19:00(土曜のみ12:00〜20:00)
Tel/03-6427-5503