岡本太郎没後最大の回顧展が開催中 | Numero TOKYO
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岡本太郎没後最大の回顧展が開催中

岡本太郎 『燃える人』 1955年 東京国立近代美術館蔵
岡本太郎 『燃える人』 1955年 東京国立近代美術館蔵

1970年の日本万国博覧会(大阪万博)のテーマ館『太陽の塔』などで知られる、芸術家の岡本太郎(1911-1996)。芸術人生を振り返る大規模個展が、大阪中之島美術館にて開催中。

自らの芸術理念の核となる「対極主義」を提唱したことで知られ、今なお幅広い世代の人々を魅了する岡本太郎。多くの著作も持ち、独自の文化・芸術論を展開してきた。『太陽の塔』を頂点とする巨大な彫刻や壁画など、生活の中で生きる作品群は「芸術は大衆のものである」という岡本の信念そのものを象徴している。

【参考図版】岡本太郎 『太陽の塔』 1970年(万博記念公園)
【参考図版】岡本太郎 『太陽の塔』 1970年(万博記念公園)

最初期から晩年までの代表作、重要作を網羅しながら、岡本太郎の人間とその芸術人生の全貌に迫るというもの。その人生において多岐に渡る表現をしながらも、自身が貫いた本職は「人間―全存在として猛烈に生きる人間」。本展では、岡本芸術の特質と本質、さらにはその底流にある人間・岡本太郎を会場の空間を通して、体験することができる。

岡本太郎 『森の掟』 1950年 川崎市岡本太郎美術館蔵
岡本太郎 『森の掟』 1950年 川崎市岡本太郎美術館蔵

岡本太郎 『雷人』 1995年(未完) 岡本太郎記念館蔵
岡本太郎 『雷人』 1995年(未完) 岡本太郎記念館蔵

没後開催された回顧展の中でも最大規模といえるスケールでの展覧会となり、大阪での開催後、東京、愛知を巡回する予定。生涯を辿りながら、『太陽の塔』だけじゃない、岡本太郎の全貌をぜひご覧あれ。

※掲載情報は7月27日時点のものです。
開館日や時間など最新情報は公式サイトをチェックしてください。

「展覧会 岡本太郎」
会期/2022年7月23日(土)〜10月2日(日)
会場/大阪中之島美術館 4F展示室
住所/大阪府大阪市北区中之島4-3-1
時間/10:00〜18:00 ※入場は17:30まで ※日時指定制
料金/一般1,800円、高大生1,400円、小中生無料
休日/月曜 ※9月19日は開館
TEL/06-4301-7285(大阪市総合コールセンター)
URL/taro2022.jp

Text:Akane Naniwa

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