帰ってきたCARATの大歓声! SEVENTEENのワールドツアー「BE THE SUN」が韓国・高尺スカイドームからスタート | Numero TOKYO
Culture / Post

帰ってきたCARATの大歓声! SEVENTEENのワールドツアー「BE THE SUN」が韓国・高尺スカイドームからスタート

© PLEDIS Entertainment
© PLEDIS Entertainment

SEVENTEENの2年4ヶ月ぶりとなる単独コンサートが、6月25日、26日の2日間、韓国・高尺スカイドームにて行われた。このソウル公演から、カナダ、アメリカ、そして日本のドームツアーを含めた「SEVENTEEN WORLD TOUR [BE THE SUN]」が始まる。そのワールドツアー初日となる6月25日、 会場いっぱいにCARAT(SEVENTEENのファン)の歓喜の声が響き渡ったライブの模様をレポートする。

01 | 07

© PLEDIS Entertainment
© PLEDIS Entertainment


ステージに黒い影のシルエットで現れた13人。太陽のようなオブジェに赤い火が灯り、2年4ヶ月振りのオフラインコンサートが始まる。1曲目は、5月にリリースしたばかりの4thフルアルバム『Face the Sun』のタイトル曲『HOT』。

韓国は5月からコンサート観戦での歓声が解禁され、会場は早くもヒートアップ。HOSHIが火炎放射器で炎を吹き上げると、旗を掲げたバイクや大勢のダンサーがステージに登場。『HOT』のMVでも見られた映画『マッドマックス』のようなダイナミックな世界観がステージいっぱいに広がり、『Face the Sun』から『March』を初披露。続く『HIT』はレーザー光線と花火の中でフルパワーのパフォーマンスが続く。

© PLEDIS Entertainment
© PLEDIS Entertainment

MCタイムでは、歓声を浴びたDINOが「泣きそう、感動的だった」、HOSHIが「久しぶりなのでセットリストも悩んでいたんです。リハのときも体力を温存したいと思っていたけどCARATの前だと我慢できないですね。今、鳥肌が立っています」と感動を表現した。久しぶりで緊張するというDK、JOSHUAはイヤモニを外しじっくり歓声に耳を傾ける。HOSHIはCARATと「今、何時?」「10時10分!」「ホランヘー!」という恒例のコール&レスポンス。満面の笑顔のWOOZI。5月に発表したソロ曲『High-Five』を1コーラス披露するDINO。肘の腱の手術をしたばかりでギプス姿のJEONGHANも、元気にCARATと「シンギパンギプンプンパンギ!」のやりとりを楽しんだ。JUNもCARATに「フィランヘー!」の歓声を要求。大きな歓声に嬉しさを隠しきれないS.COUPS。SEUNGKWANは『HOT』MVの1フレーズを再現。THE 8もCARATと「今、何時?」「ジューシージューシー!」の掛け声を楽しんだ。2019年からのワールドツアー「ODE TO YOU」がコロナで中止となり、久しぶりの対面コンサートとあって、自己紹介だけもたっぷり30分を越えてしまい、WONWOO、VERNON、MINGYUは手短に、でも誠実にCARATに会えた嬉しさを伝えた。

© PLEDIS Entertainment
© PLEDIS Entertainment

そして『Rock with you』に続き、2016年にリリースした『BoomBoom』へ。ユニットパフォーマンスは、JOSHUAとVERNONの”ROCKETs”による『2 MINUS 1』からスタート。白をベースにした衣装にチェンジしたHOSHI、THE 8、JUN、DINOのパフォーマンスチームによる『MOONWALKER』へ。コンサートで初披露となる『Wave』は、ダンサーを交えて、高度なダンススキルによる繊細でスタイリッシュな世界観を表現した。

© PLEDIS Entertainment
© PLEDIS Entertainment

ネイビーの衣装に身を包んだJEONGHAN、JOSHUA、WOOZI、SEUNGKWAN、DKのボーカルチームによる『Come to me』へ。DKが「CARAT、僕たちがいるから幸せでしょう? 僕たちも幸せです!」と呼びかけて始まった『Imperfect love』では、CARATの大合唱がドームいっぱいに響き、メンバーがぐっと涙を堪える場面も。

© PLEDIS Entertainment
© PLEDIS Entertainment

ヒップホップチームのS.COUPS、WONWOO、MINGYU、VERNONは、ダンサーとともに、トラップサウンドの『GAM3 BO1』『Back it Up』で高いラップスキルを証明し、会場を沸かせた。

© PLEDIS Entertainment
© PLEDIS Entertainment

グラフィティが描かれたダウンタウンのようなステージセットに、メンバーも赤と白のカジュアルなワークウェアにチェンジ。2015年の2ndミニアルバム『BOYS BE』から『만세(Mansae)』を披露し、7年経っても変わらぬ13人の姿を見せてくれた。続いて『Left & Right』、「アンコールだけじゃないよ!」(WOOZI)と『아주 NICE (VERY NICE) 』で会場の盛り上がりは最高潮に。

© PLEDIS Entertainment
© PLEDIS Entertainment

メタリックでクールな衣装にチェンジし、『Face the Sun』からコンサート初披露でコンサート前日に振り付けが完成したという『Shadow』、美しいメロディとロックが融合した『Ready to love』『24H』『Crush』でストレートな愛を歌い上げた。再び、太陽のオブジェが炎に包まれ、13人はそこに向かって歩いていく。そしてコンサート『Be the Sun』の第1部が終了。

© PLEDIS Entertainment
© PLEDIS Entertainment

アンコールは『Darl+ing』でスタート。トロッコで登場した13人。会場のCARAT、ひとり一人を確かめるように、じっと客席を見つめるメンバー。HOSHIとDKが「ここは雲の上みたいだね」と振ると、DINOの「ソルマ!!(まさか)」とお約束の驚いた表情から、清涼感たっぷりの曲『Heaven’s Cloud』へ。

© PLEDIS Entertainment
© PLEDIS Entertainment

© PLEDIS Entertainment
© PLEDIS Entertainment

HOSHIが「こうやって歓声を聞いたら、泣きそうですね」と涙を堪える表情を見せると、WOOZIは「この瞬間をずっと待っていました。みんなと歌うのは久しぶりですね」と、会場のCARATも『Heaven’s Cloud』の合唱で応える。トロッコからメインステージに戻り、1人ずつ、今日の感想とCARATへ感謝の気持ちを伝える(後述)。会場と記念撮影をしようとすると、サプライズでスローガンを掲げるCARATたち。『ALL MY LOVE』の大合唱で、高尺ドーム全体が温かい雰囲気に包まれた。

『Our dawn is hotter than day』、SEVENTEENのアンコール恒例『Snap Shoot』ではダンサーたちも再び登場。音が止まるたびに「今回は早く終わらせましょう」と言いながらも、「覚悟してください」(HOSHI)「終電に間に合わない方は帰って大丈夫ですよ」(SEUNGKWAN)と、無限の『아주 NICE(VERY NICE)』に突入。たっぷり4時間弱のコンサートとなった。

© PLEDIS Entertainment
© PLEDIS Entertainment

しかし「SEVENTEEN WORLD TOUR [BE THE SUN]」ツアーはこれが始まり。カナダ、アメリカの各都市を周り、11〜12月の大阪、東京、名古屋のドームツアーまで駆け抜ける。今や世界が注目するK-POP。それを代表するグループとなったSEVENTEENのハイレベルなパフォーマンスと、最高のエンターテイメントは、今回の高尺ドームでも十分に証明してくれた。期待が高まる、日本公演。なんとしてでもチケットを手に入れたい!

© PLEDIS Entertainment
© PLEDIS Entertainment

コンサート最後のコメントより。

SEUNGKWAN
「本当に感慨深いです。本当にCARATの皆さんに会いたかったし、オープニングのときから泣きそうでした。皆さんも感じたと思いますが、やっぱりこれだなーって。前のライブよりもリアル感があってよかったですし、明日もライブがあるから頑張りましょうって言いたいです。実は、僕たちは些細なことでもメンバーやスタッフと相談しながらやっていますが、コンテンツが公開されるとCARATたちが喜んでくれて本当に有難いけれど、その中で僕たちにとって難しいこともあるんですね。でもプロらしくちゃんと見せたくて頑張って準備しました。CARATたちに、たまには辛い姿を見せて頼れるような関係になりたいです。メンバーも準備をしながら頑張ってくれて本当にありがとうございました。このチームに一緒にいられて本当に幸せです」

VERNON
「SEUNGKWANが言ったように、本当にたくさんの方が苦労して作り上げた公演です。関係者の皆さんに感謝を言いたいです。でも何よりこのライブを可能にしたのはCARATの皆さんのおかげです。感謝していますし、幸せです。オープニングのときに皆さんを見た瞬間、本当に感動しました。来てくれてありがとうございます。気をつけて帰ってください」

JUN
「こうやって2年4ヶ月ぶりにお会いできてうれしいです。『CARAT LAND(2022年3月に行われたファンミーティング)』でも思いましたが、いつ生で会えるんだろうって。この日をずっと待っていました。お会いできてみんなの声が聞けてよかったです。いつも感謝しています。これからももっと頑張って、状況が良くなったら頻繁にお会いできる機会があると思います。これからも一緒に走り続けましょう!」

MINGYU
「皆さんのエネルギーとこの環境を久々に感じられてうれしかったです。僕は一生この仕事を後悔しないと思います。これからの残りの人生も、皆さんの前で歌手として、SEVENTEENのメンバーとして活動していきます。今日はありがとうございました。愛しています。一生ミンギュヘ〜」

JEONGHAN
「皆さん楽しかったですか? 僕もすごく楽しかったです。このライブを諦めることができませんでした。怪我をしていてたくさん心配をおかけしましたが、どう考えてもこの会場で、単独ライブで、観戦も聞けるライブを諦めたくなくて、この瞬間を楽しみたかったんです。僕の人生に絶対ないといけないと思って。本当に嬉しくて楽しくて、幸せでした。いつも感謝してます」

DK
「トロッコで移動している時に皆さんに挨拶をしたのですが、全員に返せないのが申し訳なくて。でもみんな見つめて嬉しそうに声を出してくれて、本当にありがとうございました。今回の公演を準備していて、いろいろ悩みがありました。簡単ではなかったけど、カラットたちに楽しんで欲しいから、いつも以上に欲を出して頑張りました。心配したけど、楽しんでくれて安心しました。今日はきてくれてありがとうございました。いつも愛してます!」

WOOZI
「大変さというのは重さを測ることができないけれど、今日ここにいるCARATの皆さんが、それぞれ辛い時を乗り越えてここに来ているわけで。本当にありがとうございます。こうやって長年、CARATの皆さんと一緒に過ごして来たら、本当に皆さんと一緒にいるすべての瞬間が大切だと肌で感じています。今日はその大切さが実る時間になったようで嬉しいです。僕たちにとって、CARATは強力な存在です。そして、皆さんにとってSEVENTEENが強力な存在でありたいです。これからももっと頑張ります。また会いましょう! ウアへー」

DINO
「オープニングの瞬間から感じた感情は、一生忘れられないと思います。歓声を聞くと、前はうれしいだけだったけど、今はいろんな気持ちがこもっているように感じられて。僕の居場所はここなんだと改めて感じました。CARATの皆さん、こんな気持ちにさせてくれてありがとうございました。これから恩返ししていくので、もっと期待していてください。僕のことを“K-POPの未来”と呼んでもらえるように、もっと頑張ります。本当にK-POPの未来になってみる? 本気になってもいい? 皆さんの自慢のDINOになれるように頑張ります」

JOSHUA
「再契約以来、初となるオフラインライブですね。このタイミングに大切な思い出を作ってくれて、本当にありがとうございます。皆さんのおかげでこんなに大きい会場に立つことができました。CARATはSEVENTEENにとって、僕にとって、いつも自慢の存在です。CARATの皆さん、愛してます!今日のライブが皆さんにとって良い思い出になって欲しいです」

WONWOO
「今日は一緒に時間を過ごしてくれて、一緒にストレスを発散してくれて、本当にありがとうございました。今日の瞬間は僕の心に深く刻まれると思います。これからも自慢の歌手、自慢の息子になれるよう頑張ります。言いたいことはたくさんありますが、うまく言えないので……。一緒に乗り越えていきましょう。ありがとうございました」

HOSHI
「『ODE TO YOU』ツアー以来、初めてCARATと一緒の初のコンサートをすることができて、とてもうれしいです。オープニングステージの時から鳥肌が立ちました。いつも前に進む力となって、大きな夢を見させてくれてありがとうございます。皆さんから受け取った愛を必ず返していきます。ホランへー!」

THE 8
「今この瞬間を作ってくれたCARATたちに感謝を伝えたいです。歓声を聞きながらライブをするのが当然だと思っていたけど、久々にこうして公演ができるようになって本当に貴重な思い出になりました。僕もオープニングの『HIT』のときに泣きそうになりました。全力を注いで、辛いとも思わずにこうしてやっている瞬間が、本当に青春だなと思いました。それで泣きそうになったけど我慢しました。僕たちSEVENTEENはこれからCARATにとって太陽のような存在になります」

S.COUPS
「いつも言っていますが、僕らを好きになって自慢に思ってもらえるように、頑張っているけれどもっと頑張ります。皆さんが大変な時に振り向いてみると、僕たちがいるということを覚えていてください。僕たちもそう思っているから。これ以上言うと、泣きそうになるので……。とにかく僕らをもっと信じて愛してください。僕も愛してる! 皆さんにとって頼もしい統括リーダーでありたいです」

 


 

 

Text: Miho Matsuda Edit: Yukiko Shinto

Magazine

JUNE 2024 N°177

2024.4.26 発売

One and Only

私のとっておき

オンライン書店で購入する