蜷川実花の最新作が東京都庭園美術館を彩る「瞬く光の庭」
写真家・映画監督として独自のスタイルで活躍する蜷川実花。東京・白金にある東京都庭園美術館の本館(旧朝香宮邸)と新館を、最新作で彩る展覧会が2022年6月25日より開催される。
一貫していのちの輝きと儚さに視線を向け、写真を中心とした多岐に渡る表現を手掛けてきた蜷川実花。今回に先立ち2018年より国内10ヶ所を巡回した「蜷川実花展-虚構と現実の間に-」は、コロナ禍までを含む蜷川のキャリアを総覧するものだったが、本展では最新作と、建築空間との競演が大きな見所だ。
本展は、コロナ禍の国内各地で昨年から今年にかけて撮影したという、最新の植物の写真と映像を公開。アール・デコ様式で装飾された東京都庭園美術館の建築を舞台に、作品を重ね合わせ様々な時間の交差する場を創出。独特な色彩感覚で知られる蜷川だが、今回発表する最新作は光に満ち溢れ、柔らかな色調の「光彩色」で彩られているという。植物から植物へと、まるで蝶のように回遊しながら、写真家のまなざしを追体験できる機会となりそうだ。
なお、ダイナミックな映像インスタレーションなど、作品世界に包み込まれる鑑賞体験も見逃せない。蜷川実花の新たな境地にぜひ注目を。
※掲載情報は6月22日時点のものです。
開館日や時間など最新情報は公式サイトをチェックしてください。
蜷川実花「瞬く光の庭」
会期/2022年6月25日(土)〜9月4日(日)
会場/東京都庭園美術館 本館+新館
住所/東京都港区白金台5-21-9
開館時間/10:00〜18:00 ※入館は閉館の30分前まで
休館日/月曜 ※7月18日(月・祝)は開館、7月19日(火)は休館
料金/一般1,400円、大学生(専修・各種専門学校含む)1,120円、中・高校生700円、65歳以上700円 ※オンラインによる事前予約が必要
URL/www.mikaninagawa-flickeringlight.com/
Text:Akane Naniwa